Grobschnitt - Rockpommel's Land (1977)
Grobschnitt 1977

Grobschnitt - Rockpommel's Land (1977)

Electronic Rock Prog Rock Krautrock

Grobschnitt / Rockpommel's Land

Grobschnittは、1970年にドイツ・ノルトライン=ヴェストファーレン州ハーゲンで結成されたバンドで、クラウトロックとプログレッシブ・ロックの文脈で語られることが多い存在だ。ここで取り上げるのは、1977年にオリジナル・リリースされたアルバム「Rockpommel's Land」の日本盤、1981年リリースのBrainレーベル盤である。

Grobschnittは、電子音響的なアプローチとロックの構成力を行き来するタイプのバンドとして知られ、同時代のドイツ勢ではCan、Amon Düül II、Faust、Kraftwerkあたりと並べて語られることがある。ただし、この作品はそうした実験性だけで押し切る内容というより、演奏のまとまりと展開の大きさが前に出るタイプのアルバムとして見てよさそうだ。

作品の位置づけ

「Rockpommel's Land」は、Grobschnittの中でも代表作として扱われることが多いタイトルだ。1977年という時期を考えると、クラウトロックの初期衝動が落ち着き、より組曲的で構成のはっきりしたプログレ寄りの作品へと軸足が移っていく流れの中にある。バンドの持つユーモアや演劇的な感触よりも、アルバム全体の流れを重視した作りが印象に残る。

この時期のドイツのロック作品は、英国プログレの影響を受けつつも、リズムの置き方や音色の選び方に独自性が出やすい。このアルバムも、そうした時代性の中で聴くと輪郭がつかみやすい一枚だ。

日本盤について

今回の盤は1981年リリースの日本盤で、レーベルはBrain、カタログ番号は22S-32。Brainはドイツの電子音楽、クラウトロック周辺で重要な役割を果たしたレーベルで、この時期には黒地のBrainラベルが使われていた。オリジナルの1977年盤とは発売年が異なるため、盤としては再発期のリリースにあたる。

オリジナル盤との違いとしては、まず発売年の差が大きい。1977年の初出盤に対して、1981年盤は日本で流通するための再編集・再プレスの性格が強い。音そのものの印象はマスターやプレス条件に左右されるが、少なくともコレクション上は「当時の日本盤としてどう受け止められていたか」を見る資料性がある。

サウンドの印象

Grobschnittの作品は、演奏のテンポ感と曲の切り替えがはっきりしていて、場面転換を追う楽しさがある。このアルバムでも、リフ主体の部分とメロディを前面に出す部分が行き来し、長めの構成の中で緊張と解放が組み立てられていくタイプの聴き味がある。

実際に聴いていると、単に技巧を並べるのではなく、曲の流れを保ちながら音を積み上げていく感覚が強い。ギター、キーボード、リズム隊の役割がきっちり分かれつつ、ところどころで一体感が出るところがこのバンドらしいところだ。

代表曲・聴きどころ

「Rockpommel's Land」はアルバム全体で語られることが多い作品で、特定のシングル曲で押すというよりは、流れそのものが中心になる。曲単位で切り出すより、通して聴いたときの組み立てに価値があるタイプのアルバムだ。

Grobschnittの代表作を探す流れでは、この作品が入口として挙がることも多い。バンドの持つ構成力、ドイツ語圏プログレの空気、クラウトロック由来の硬さが、比較的わかりやすい形でまとまっている。

ひとこと

1977年のオリジナル作を、1981年の日本盤Brainで聴くという形の一枚。Grobschnittの代表作として扱われるのも納得しやすい、ドイツ・プログレの文脈が見えやすい作品だ。

トラックリスト

  1. A1 Ernie's Reise 10:56
  2. A2 Severity Town 10:05
  3. B1 Anywhere 4:13
  4. B2 Rockpommel's Land 20:55

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