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Hakenは、ロンドン出身のプログレッシブ・メタル・バンドだ。2007年に正式結成され、中心メンバーはリチャード・ヘンシャル、ロス・ジェニングス、マシュー・マーシャルの3人。学生時代からの友人同士で、2004年頃から部屋でジャム・セッションを重ねていたという。バンド名は、ヘンシャルらが学生時代に作った架空のキャラクター名に由来する。
2007年にデモを発表し、2008年にはフル・レングス・デモ『Enter the 5th Dimension』を制作。その後Sensory Recordsと契約し、2010年に『Aquarius』でアルバム・デビューを果たした。2011年の『Visions』を経て、2013年の『The Mountain』で国際的な評価を広げた。
その後はInsideOut Musicへ移籍し、2014年のEP『Restoration』以降は、ベーシストがコナー・グリーンに交代した体制で活動を続けた。2016年の『Affinity』、2018年の『Vector』、2020年の『Virus』では、前作よりも重いサウンドへ寄っていく流れが見える。2022年にはキーボードのピート・ジョーンズが復帰し、2023年に7作目『Fauna』を発表した。2026年のEP『In A Fever Dream』は、ジェニングス、ヘンシャル、ジョーンズ、ヘアーンの4人編成での初作品になった。
Hakenの音楽は、プログレッシブ・メタルを軸にしながら、曲ごとにかなり幅がある。『The Mountain』では、1970年代のプログレッシブ・ロック、ジャズ、ポップ、電子音楽の要素が混ざっていて、特に「Cockroach King」の多重コーラスはよく知られている。ここではジェントル・ジャイアントの影響が指摘されることもある。
『Affinity』では1980年代のポップ・ロックやプログを参照した作りが目立ち、「1985」のように80年代的な音像を前面に出した曲もある。続く『Vector』と『Virus』はコンセプト・アルバムとしてつながりを持ち、よりヘヴィな方向へ進んだ。2023年の『Fauna』では、プログ・ロック寄りの感触に戻しつつ、重さも残している。
Hakenはメンバー交代も多いバンドだ。初期の流れでは、ベーシストのトーマス・マクリーンがいた時期があり、2014年の『Restoration』からコナー・グリーンが参加した。2021年にはディエゴ・テヘイダが脱退し、2022年に初期メンバーのピート・ジョーンズが復帰している。2026年にはチャーリー・グリフィスとコナー・グリーンが抜け、4人編成になった。
2017年には、元ドリーム・シアターのマイク・ポートノイのツアーにバンドとして参加し、ドリーム・シアターの「Twelve-step Suite」を演奏している。こうした経歴からも、Hakenが90年代以降のプログレッシブ・メタルの流れと近い場所で活動してきたことがわかる。
最初に触れるなら、『The Mountain』が入り口になりやすい。プログ・メタルの構成力に加えて、ジャズやポップ、70年代プログの要素がまとまっていて、Hakenの幅が見えやすい。重めの方向を追うなら『Vector』と『Virus』、80年代的な色合いを見たいなら『Affinity』、近年の流れを追うなら『Fauna』が聴きやすい。
公式サイトのほか、Bandcamp、Facebook、Instagram、X、Twitchなどでも情報を追える。作品ごとに音の重心が動くバンドなので、アルバム単位で聴いていくと変化が見えやすい。