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Phil Collins(フィル・コリンズ、本名:Philip David Charles Collins)は、1951年1月30日生まれのイギリス・ロンドン出身のミュージシャンだ。ドラマー、シンガーソングライター、プロデューサー、俳優として多大な成功を収め、Genesisのフロントマンおよびソロアーティストとして1980年代の音楽シーンを牽引した。
Phil Collinsは1970年にGenesisへドラマーとして加入した。1975年にピーター・ガブリエルが脱退するとリード・ヴォーカルも引き継ぎ、1976年の『A Trick of the Tail』でバンドの新たな黄金時代を切り拓いた。また、70年代後半にはジャズ・ロック/フュージョン・バンドBrand Xのドラマーとしても卓越した技巧を発揮した。
Genesisではドラマーとメイン・ヴォーカルの二役をこなし、1986年のメガヒット作『Invisible Touch』をはじめ、80年代のバンドの世界的大ヒットを支えた。
1981年にソロ1作目『Face Value』を発表。「In the Air Tonight」は自身の離婚の痛手を歌った楽曲で、プロデューサーのヒュー・パガムとともに生み出した画期的なゲート・リバーブ・ドラム・サウンドとともに世界的な大ヒットとなった。
1982年の『Hello, I Must Be Going!』ではスプリームスのカバー「You Can't Hurry Love(恋はあせらず)」が全英1位を獲得。1984年には映画主題歌「Against All Odds (Take a Look at Me Now)」が全米ビルボード1位を記録した。
1985年の『No Jacket Required』からは「One More Night」「Sussudio」などの全米1位シングルが生まれ、グラミー賞最優秀アルバム賞を受賞、世界で2,500万枚以上を売り上げた。同年のLive Aidではロンドンとフィラデルフィアの両会場をコンコルドで移動して出演を果たした。
1989年の『...But Seriously』では社会派バラード「Another Day in Paradise」が全米1位・グラミー賞最優秀レコード賞を獲得。1999年にはディズニー映画『ターザン』の主題歌「You'll Be in My Heart」でアカデミー歌曲賞とゴールデングローブ賞を受賞した。
卓越したタイム感とダイナミクスを誇るドラミングは、Genesisのプログレッシブな楽曲からソロのポップスまで一貫したトレードマークだ。特に80年代のポップ/ロックサウンドの指標となったゲート・リバーブ・ドラムは音楽制作に革命をもたらした。
ヴォーカルは親しみやすく感情の機微を伝えるハイトーンが特徴で、叙情的なバラードからアップテンポなナンバーまで幅広い表現力を誇る。
Genesisとしてもソロとしてもアルバム売上1億枚以上を記録した史上稀有なアーティストの一人である。2003年にソングライターの殿堂入り、2010年にGenesisとしてロックの殿堂入りを果たした。女優のLily Collinsは実娘である。