Jessie Ware - Superbloom (2026)
Jessie Ware『Superbloom』
ロンドン出身のシンガー・ソングライター、Jessie Wareの6作目のスタジオ・アルバム『Superbloom』は、2026年4月17日にEMIからリリースされた。『That! Feels Good!』(2023)以来のアルバムで、2026年1月29日に発表。ディスコ路線に転じて評価を高めた『What's Your Pleasure?』(2020)と同じく、本人がA&Rとして制作の主導権を握った。
制作背景と参加者
プロデューサーにはJames Ford、Stuart Price、Karma Kid、Barney Lister、Jon Shave、TommyDらが名を連ねる。Jessie Wareは『What's Your Pleasure?』(2020)以降、「ファンタジーの世界と現実逃避」を追ってきたが、この作品では人間関係を「もっと深く掘り下げたかった」と語っている。春の発売に合わせて、春がもたらす変化――「生き延びること」から「楽しみと喜び」へ移る感覚――を作品に入れたかったとも話しており、ミモザ、刈りたての芝、朝露の香りになぞらえている。
影響源としては、Minnie Riperton、Barbra Streisand、Chaka Khanの名前を挙げている。本人は、前の2作で多くの支持を受けたことで「自分の進む道と仲間を見つけた」とも述べている。先行シングルは「I Could Get Used to This」(2026年1月)。続く「Ride」(同2月)は、Ennio Morriconeによる『続・夕陽のガンマン』のテーマを引用して始まる曲で、2024年にJack Peñate、Karma Kidと作られた。ビデオにはJames Nortonが出演している。「Automatic」(同3月)ではColeman Domingoが冒頭の語りを担当した。Far Out誌は「16 Summers」「Love You For」を、家族への思いを率直に明かした曲として挙げている。
時代の文脈
Metacriticでは76点を記録し、Clash誌は「完全で、勝ち誇るような開花」と評した。musicOMHはそのサウンドをStudio 54になぞらえ、Far Out誌は70年代ディスコ風のファンキーな迫力に映画的なストリングスが加わり、より豪華な方向へ進んだと書いている。Far Out誌は「Automatic」を最も強い曲として挙げ、表題曲もその豪華なアプローチで評価した。
一方で、The Guardianは前作ほどの「衝撃」には届かないとし、Pasteも前2作ほどの新鮮さはないと評している。Far Out誌は「Ride」がキッチュに傾きすぎ、自信がときに慢心になっているとして、本作をJessie Wareのディスコ期における「ある種のヴィクトリー・ラップ」と表現し、そろそろ方向転換もいいかもしれないと書いた。発売後は英国各地でアコースティックの「An Evening with Jessie Ware」公演を行い、2026年10月6日のトロントから12月5日のマンチェスターまで、自身初のアリーナ・ツアー「Superbloom Tour」も実施している。7月には「Sauna」がHorse Meat Discoのリミックス付きでシングル化された。
パッケージ
US盤はブラックLPで、ゲートフォールド・スリーブ、プリント入りインナー、4ページのブックレットを収録。歌詞と限定アートワークを収めた仕様で、Interscopeサイト限定のサイン入りコピーも用意された。
全英アルバム・チャートでは初登場2位となり、Jessie Wareにとって英国での最高位アルバムになった。スコットランドでは1位を記録している。
トラックリスト
- A1 The Garden Prelude
- A2 I Could Get Used To This
- A3 Superbloom
- A4 Automatic
- A5 Chariots Of Love Interlude
- A6 Sauna
- A7 Mr Valentine
- B8 Love You For
- B9 Ride
- B10 Don't You Know Who I Am?
- B11 16 Summers
- B12 No Consequences
- B13 Mon Amour