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Crown Heights Affairは、1970年代初頭にニューヨークのブルックリンで結成されたファンク/ソウル・グループだ。もともとはベーシストのドニー・リントン(Donnie Linton)を中心にした「The Nue Day Express」として活動していたが、その後、地元ブルックリンのクラウン・ハイツ地区にちなんで現在の名前に改名した。
初期メンバーには、ドニー・リントン(ベース)、フィリップ・トーマス(ヴォーカル)、ウィリアム・アンダーソン(ギター、ヴォーカル)、レイ・ロック(ドラム、パーカッション、ヴォーカル)、ジェームズ・ベイナード(トランペット、ヴォーカル)、スタン・ジョンソン(キーボード)、ダリル・ギブス(サックス)、ジュリアス・ディリガード・ジュニア(ヴォーカル)らがいた。
1974年にはRCAからセルフタイトルのアルバム『Crown Heights Affair』を発表し、「Super Rod」や「Leave The Kids Alone」が地域的なヒットを記録した。ここではまだ、後のディスコ色の強い作品よりも、ファンク・バンドとしての荒々しいグルーヴが前面に出ている。
その後、メンバーチェンジを経て、Kool & The Gangが所属していたDe-Lite Recordsへ移籍する。ここでサウンドの方向性が大きく進化を遂げた。フリーダ・ネランギス(Freida Nerangis)とブリット・ブリットン(Britt Britton)のプロデュースのもと、より洗練されたアーバンなディスコ・ファンクへ移行した。
1975年の『Dreaming A Dream』では、タイトル曲が米ビルボードのディスコ・チャートで1位、R&Bチャートで5位を記録している。続く「Every Beat Of My Heart」「Foxy Lady」「Dancin'」もヒットし、グループの代表曲としてフロアを沸かせた。
この時期には編成も変化している。ダリル・ギブスとジュリアス・ディリガード・ジュニアに代わってバート・リード(Bert Reid)とレイモンド・リード(Raymond Reid)が加わり、スタン・ジョンソンとジェームズ・ベイナードの後任としてハウィー・ヤングとタイロン・デモンズが参加した。
1978年には「Galaxy Of Love」が全英トップ30入りし、1980年には『Sure Shot』からの「You Gave Me Love」が全英シングル・チャートでトップ10入りを果たした。この曲はバート・デコトー(Bert DeCoteaux)のプロデュースで制作されており、グループのチャート面での最大の到達点の一つとして挙げられている。
Crown Heights Affairの音楽は、ファンクのリズム感とディスコのダンス志向を高次元で融合させている。リズム隊はキックとハイハットの鋭いコンビネーションが際立ち、躍動するベースラインも前面に出る。そこにシャープなホーン・セクション、スペーシーなシンセサイザー、華やかなコーラスが重なり、タイトで強靭なバンド・アンサンブルを構築している。
楽曲単位で見ると、キャッチーなヴォーカル・フックが明確で、フロア向けの展開を緻密に意識した構成が目立つ。ニューヨークのディスコ・シーンを代表するバンドの一つとして語られるのは、このアンサンブルの完成度の高さゆえである。
バート・リード、レイモンド・リード、ウィリアム・アンダーソンらは、グループ外でもソングライター/プロデューサーとして活動した。France JoliやUnlimited Touchの制作にも関わり、80年代初頭のポスト・ディスコやNYブギーの流れに接続する重要な仕事を残している。
また、Crown Heights Affairの楽曲群は、ラリー・レヴァンをはじめとする伝説的DJたちにプレイされてきたガラージ/ロフト・クラシックとしても知られている。さらにヒップホップ黎明期以降、数多くのトラックでサンプリング元として参照され続けている。
ディスコの華やかさだけでなく、ファンクの強靭な骨格がしっかり息づいているところがCrown Heights Affairの真骨頂だ。バンドとしての高い演奏力と、ダンス・ミュージックとしての機能性を兼ね備えた不朽のグループである。