Orchestral Manoeuvres In The Dark

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Orchestral Manoeuvres In The Dark

Orchestral Manoeuvres In The Darkとは

Orchestral Manoeuvres In The Dark、略してOMDは、1978年にイングランドのウィラルで結成された電子音楽バンドだ。中心メンバーはAndy McCluskey(ボーカル、ベース)とPaul Humphreys(シンセサイザー)で、初期にはVCL XIやHitlerz Underpantzといった別名義も使っていた。バンド名は長いが、80年代のシンセポップを語る場面ではかなり早い段階から名前が挙がる存在だ。

結成からヒット期まで

OMDは1978年にリヴァプールのEric'sで初ライヴを行い、その後、Factory RecordsからVirgin傘下のDinDiscへ移籍したあたりから英国チャートでのヒットを重ねていく。1980年の「Messages」はその流れの中で出た楽曲で、ここからバンドの知名度が一気に上がった。

同じ1980年には、ドラマーのMalcolm Holmesとシンセ担当のDave Hughesがライヴ要員から正式メンバーになり、のちにHughesの後任としてMartin Cooperが加わる。Paul Humphreysは1989年に脱退したが、Andy McCluskeyがバンド名を継続し、OMDは1991年に再始動している。

「Enola Gay」が持つ意味

OMDを代表する曲としてまず挙がるのが、1980年のシングル「Enola Gay」だ。題材は1945年の広島への原爆投下で、反戦の視点を持つ楽曲として受け止められている。曲名は、原爆「リトルボーイ」を投下したB-29爆撃機の名前に由来する。歌詞の「It's 8:15, and that's the time that it's always been」という一節は、爆風で止まった時計に着想を得たものだとされている。

曲自体はポップで軽い印象のメロディを持ちながら、核兵器の被害を扱っている点が特徴だ。全英8位を記録し、OMDにとって初のトップ10ヒットになった。

『Architecture & Morality』とシンセポップの定着

1981年の3rdアルバム『Architecture & Morality』は、400万枚以上を売り上げたとされる。批評面でも評価が高く、シンセポップの設計図と呼ばれることがある。実際、電子音を前面に出しながら、曲の構成やメロディの置き方が整理されていて、80年代初頭のシンセポップの形を確認するうえで重要な作品として扱われている。

OMDの音楽的特徴としては、Electronic、Popを軸にしつつ、New Wave、Synth-pop、Experimental、Musique Concrèteの要素が並ぶ。打ち込みやシンセの音色を使いながら、実験的な処理や音響の配置も取り込んでいるところが、単なるポップバンドとは少し違う。

アメリカでのヒット「If You Leave」

1986年には、映画『プリティ・イン・ピンク』向けに書かれた「If You Leave」が大きなヒットになった。制作は一夜で行われたとされ、テスト試写の反応を受けて別の結末用の曲が差し替えられたことで生まれた楽曲だという。Billboard Hot 100で4位を記録し、OMDにとってアメリカで最大のヒットになった。

活動再開後の展開

2006年末までは、実質的にMcCluskeyのソロプロジェクトに近い状態だったが、2007年に再結成ツアーが行われた。クラシック編成としてAndy McCluskey、Paul Humphreys、Malcolm Holmes、Martin Cooperがそろい、2008年にはライヴ・アルバム『OMD Live: Architecture & Morality & More』を発表している。その後もスタジオ作を重ね、ツアーも続けてきた。

2023年には『Bauhaus Staircase』がUKチャートで自己最高位となる2位を記録した。長く活動を続けながら、近年もチャート上位に入る作品を出しているのがOMDの現在地だ。

メンバーと関連のある人物

プロフィール上では、Phil Coxon、Andy McCluskey、Paul Humphreys、Nigel Ipinson、Stuart Kershaw、Malcolm Holmes、Stuart Boyle、Martin Cooper、Graham Weir、Neil Weir、Michael Douglas、David Hughesといった名前が挙がっている。時期によって編成は変わっているが、Andy McCluskeyとPaul Humphreysが中核にいる、という見方はOMDを追ううえで外しにくい。

聴くときの入口

  • 「Messages」: 80年以降のチャートヒットの起点
  • 「Enola Gay」: 反戦の主題を持つ代表曲
  • 『Architecture & Morality』: シンセポップの定番として語られるアルバム
  • 「If You Leave」: 映画『プリティ・イン・ピンク』経由で広く知られた曲
  • 『Bauhaus Staircase』: 近年の活動を確認しやすいアルバム

OMDは、シンセサイザーを中心にした曲作りを早い時期から続けてきたバンドだ。ポップなメロディと、実験的な音の置き方やテーマ設定が同居していて、その組み合わせが長く残っている。80年代の代表曲から近年作まで追うと、バンドの変化も見えやすい。

公式サイトやBandcamp、各種SNSも動いているので、最新の活動はそこから確認しやすい。

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