The Cosmic Jokers

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The Cosmic Jokers

The Cosmic Jokersとは

The Cosmic Jokers(コズミック・ジョーカーズ)は、1970年代前半の西ドイツにおいて、クラウトロックおよびコズミック・ミュージック(Kosmische Musik)の最前線を走っていた精鋭ミュージシャンたちによって生み出された伝説的スタジオ・プロジェクト。クラウス・シュルツ、マニュエル・ゲッチング、ハラルド・グロスコフ、ユルゲン・ドラーゼ、そして録音エンジニアのディーター・ディークスという、西ドイツ実験音楽界の巨匠たちが名を連ねている。

結成と録音の背景

このプロジェクトは、最初からバンドとして計画されたものではなかった。1973年2月から5月にかけて、ケルン近郊にあるディーター・ディークスのスタジオにて、レーベル「Ohr」や「Kosmische Musik」の主宰者ロルフ=ウルリヒ・カイザー(Rolf-Ulrich Kaiser)の呼びかけにより、アシッドやサイケデリックな空気の中で自由な深夜の即興ジャム・セッションが幾度も繰り広げられた。

翌1974年、カイザーとジレ・レットマンは参加ミュージシャンたちに無断でこれらの録音テープを再構築・編集し、「The Cosmic Jokers」名義でアルバム『The Cosmic Jokers』をはじめ、『Galactic Supermarket』『Planeten Sit-In』『Sci-Fi Party』『Gilles Zeitschiff』などを立て続けにリリースした。自身の演奏が無断で商業作品化されたことを知ったクラウス・シュルツやマニュエル・ゲッチングらは激怒し、カイザーを相手取る法廷闘争へと発展。カイザーのレーベル崩壊と音楽界からの撤退を招くスキャンダラスな事件となった。

音楽的特徴と奇跡的なケミストリー

不本意な成立経緯と法的紛争に巻き込まれたプロジェクトであったものの、テープに刻まれた演奏そのものは極めて高い芸術性を誇る。クラウス・シュルツの幻想的かつ広大なモーグ・シンセサイザーやオルガンの持続音、マニュエル・ゲッチングが奏でるディレイの効いたスペーシーなエレクトリック・ギター、ハラルド・グロスコフの催眠的でタイトなモーターリック・ビート、そしてユルゲン・ドラーゼの繊細なキーボードが、有機的なジャムの中で溶け合っている。

さらに、名エンジニアであるディーター・ディークスによる先進的なスタジオ・エフェクトやテープ編集が加わることで、通常のロックの枠組みを超えた深遠な音響空間が構築された。長尺の即興演奏が生むトリップ感と電子音響の反復は、スペース・ロック、アンビエント、エクスペリメンタル・エレクトロニクスの先駆的成果として評価されている。

現在における歴史的評価

The Cosmic Jokersが遺した一連の作品群は、1970年代初頭の西ドイツで巻き起こった「コズミック・ミュージック」の熱気と実験精神をそのままパッケージした奇跡的なドキュメントとして、世界中の音楽ファンからカルト的な支持を受け続けている。偶発的なセッションから生まれた音響世界は、アンビエントやドローン、ポスト・ロック、サイケデリック・シーンに至るまで、今なお強い影響力を放っている。

ジャンル・スタイル

Electronic Ambient Experimental
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