The Final Age - The Final Age (2018)
The Final Age 2018

The Final Age - The Final Age (2018)

Electronic Rock Ambient Experimental Psychedelic Rock Krautrock

The Final Age『The Final Age』について

The Final Ageは、Jesse Webbによるインプロヴィゼーション主体のクラウトロック/サイケデリック・ロック・プロジェクトだ。2018年に同名タイトルの作品『The Final Age』を発表している。UKとUSの両方にまたがるクレジットで、リリースは英国のCardinal Fuzzから。レーベルの持つサイケデリック、スペース、クラウト、ガレージ方面の流れの中に置かれる1枚として見やすい作品でもある。

作品の輪郭

この作品は、Jesse Webbのソロ・プロジェクトとしての性格がはっきりした内容だ。メンバー表記もJesse Webbのみで、演奏の中心が個人の手触りに寄っている。バンドというより、ひとりの演奏者が反復、即興、音色の変化を軸に組み立てたレコードとして捉えやすい。

ジャンル表記はElectronicとRock、スタイルはPsychedelic Rock、Krautrock、Experimental、Ambient。こうした並びからも、ビートの推進力だけで押す作品というより、反復や空間の広がり、音の持続を重視した構成が想像しやすい。Cardinal Fuzzが扱ってきた同系統の作品群とも接点がある。

聴感の印象

実際に耳を通すと、曲を細かく展開させるというより、同じモチーフを少しずつ動かしながら進める作りに重心があるように感じられる。ドラムを基点にしたプロジェクトらしく、リズムの置き方が全体の流れを決めていく場面が目立つ。そこに電子音や持続音が重なることで、ロックの推進力とアンビエント寄りの滞留感が同居する形だ。

派手なフックを前面に出すタイプではなく、音の密度や反復の変化を追っていくタイプの作品として受け取りやすい。即興性のあるクラウトロック文脈、あるいは実験色の強いサイケデリック作品を聴くときの感覚に近い。

同時代・ジャンルの文脈

2010年代後半のサイケデリック/クラウト系では、演奏の勢いだけでなく、音響処理や反復の設計に重きを置く作品が目立っていた。The Final Ageもその流れの中で、ロックの編成感と電子的な処理、アンビエント的な余白を組み合わせた位置にある。

比較対象としては、広い意味でのクラウトロック再解釈や、インプロヴィゼーションを土台にした現代サイケの流れが思い浮かぶ。とはいえ、ここでは大編成でのマッシブな音像というより、Jesse Webb個人の感覚が前面に出る点が特徴になっている。

作品の位置づけ

アーティスト名と同じタイトルを冠した2018年作ということもあり、The Final Ageというプロジェクトの初期像を示す1枚と見てよさそうだ。以後の活動を知るうえでも、まずこの作品でプロジェクトの基本的な方向性――即興、反復、サイケデリックな音の構築――が確認できる。

Cardinal Fuzzからのリリースである点も、この作品の立ち位置をわかりやすくしている。レーベルのカタログの中で、クラウトロックやスペース、サイケデリックの系譜に連なる1枚として自然に収まる内容だ。

関連情報

  • アーティスト名義: The Final Age
  • 作品名: The Final Age
  • リリース年: 2018年
  • レーベル: Cardinal Fuzz
  • 中心人物: Jesse Webb
  • 関連サイト: Instagram、Bandcamp

ヒット曲や広く知られた代表曲については、この作品情報からは特定できない。アルバム全体を通して、ひとつの流れとして聴くタイプの作品といえる。

トラックリスト

  1. A1 The Final Age 5:19
  2. A2 Trust Fund Death Camp Moan 2:49
  3. A3 2 Second Rule 5:23
  4. A4 96 Layers 2:32
  5. A5 Past Minus Future 3:40
  6. A6 A Certain Breed 3:55
  7. B1 I Fail 5:10
  8. B2 Mephadrone 4:40
  9. B3 There Will Be Waste 6:49
  10. B4 Punching A Hole 5:01
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