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D-Trainは、ニューヨーク・ブルックリンで結成されたポスト・ディスコ/ブギー・ソウルのデュオだ。メンバーは、ヴォーカルと作曲を担当するジェームス “D-Train” ウィリアムスと、キーボード、ベース、ドラム、アレンジを担当するヒューバート・イーヴス3世。2人は高校時代に出会い、1980年ごろから活動を始めた。
D-Trainは1980年代前半のダンス・シーンで存在感を強めた。1981年にPreludeから出した「You're the One for Me」は、1982年初頭にBillboardのディスコ・チャートで3週1位を記録している。翌1982年の「Keep On」もダンス・チャートで2位に入った。
1984年には「Something's on Your Mind」がBillboard Hot 100で79位を記録している。イギリスでは「Walk On By」のカバーが44位まで上がった。アルバムは『You're the One for Me』(1982年)、『Music』(1983年)、『Something's on Your Mind』(1984年)の3枚を残している。
D-Trainの音楽は、ゴスペルの影響を受けたヴォーカルと、シンセを中心に組み立てたファンク・サウンドが軸になっている。プロフィールや各種情報では、ブギー、ディスコ、コンテンポラリーR&Bの要素が挙げられている。
具体的には、うねるベースライン、きらびやかなキーボード、はっきりしたリズム、上昇感のあるフックが特徴として語られることが多い。制作面ではHuemar Productionsとして動き、「You're the One for Me」はSound Labで録音され、Sigma Sound NYCでミックスされた。
D-Trainは、ディスコの後に続く時代のダンス・ミュージックを代表する存在として扱われることがある。派手なストリングスやオーケストラ寄りのディスコではなく、シンセとリズムを前に出した作りで、1980年代初頭のクラブ・サウンドに合った形を作っていた。
ブルックリンの高校で出会った2人が、そのまま制作と演奏の中核を担っていた点も分かりやすい。ヴォーカル、作曲、演奏、アレンジの役割がはっきりしていて、デュオとしてのまとまりが強いグループだ。
D-Train名義の作品は、のちのヒップホップにも使われている。ジェームス・ウィリアムスが1986年にソロで発表した「Misunderstanding」のヴォーカル・サンプルは、よく知られたサンプルのひとつとして扱われ、ネリー、ミーゴス、トラヴィス・スコットらの楽曲でも参照されている。
ジェームス・ウィリアムスはその後もソロで活動を続け、2001年から2008年にはSirius Satellite Radioでラジオ・ホストも務めた。
D-Trainは、1980年代初頭のダンス・ミュージックの流れを追うときに外しにくいデュオだ。ヒット曲だけでなく、ヴォーカルとシンセ・ファンクの組み合わせが、その後のクラブ・サウンドやサンプリング文化につながっていく流れも見えてくる。