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Maze Featuring Frankie Beverlyは、フィラデルフィア出身のシンガー/ソングライター/プロデューサー、Frankie Beverly(本名Howard Stanley Beverly)が率いたアメリカのソウル/ファンク・バンドだ。1970年にフィラデルフィアで「Raw Soul」として始まり、のちに拠点をサンフランシスコへ移して活動を広げた。
ジャンルはFunk / Soulで、ディスコの要素も含む。クレジット上では「Maze Featuring Frankie Beverly」として知られ、バンド名とフロントマンの名前が並ぶ形で紹介されることが多い。
Beverlyは10代でThe Blendersを結成し、1963年にはThe Butlersを立ち上げるなど、かなり早い段階からフィラデルフィアで活動していた。プロデューサーのKenny Gambleの目にも留まっていたという。
1970年に結成されたRaw Soulは、1971年にサンフランシスコへ移動する。そこでMarvin Gayeに見出され、ツアーの前座を務めるようになった。1976年にはGayeの提案でバンド名をMazeに変更し、その後はベイエリアを拠点に活動した。
1977年のデビュー作『Maze featuring Frankie Beverly』は、Mazeの基本形を示した作品として扱われることが多い。この時期には「Happy Feelin's」「While I'm Alone」がヒットした。
代表曲としては、次のような曲がよく挙げられる。
1977年から1993年にかけて、9枚のアルバムがゴールド・ディスクを獲得している。1981年のライブ盤『Live in New Orleans』では3曲がR&Bチャート入りした。1985年のCapitol盤『Can't Stop the Love』収録の「Back in Stride」はソウル・シングル・チャートで2週連続1位を記録し、1989年の『Silky Soul』に入った「Can't Get Over You」もR&Bチャート1位になっている。
Mazeのサウンドは、ファンクのリズムを土台に、ソウルの歌心とディスコの推進力を組み合わせたものとして知られる。ベース、ドラム、ギター、キーボードが前に出る一方で、Frankie Beverlyの歌が曲の中心を保つ作りが多い。
ライブ活動でも評価が高く、演奏のまとまりと観客との一体感が強いバンドとして長く支持を集めた。Beverlyの白い衣装はステージの定番で、ファンも白い服で会場に集まる習慣が広がった。
メンバーには、Philip Woo、Carl Wheeler、William Bryant、Vernon Black、Vance Taylor、Billy Johnson、Robin Duhe、Sam Porter、Kimo Cornwell、John "Jubu" Smith、McKinley "Bug" Williams、Wuane Thomas、Larry Kimpel、Michael White、Wayne Linsey、Roame Lowry、Ron Smith、Arnie Oliverなどが含まれる。時期によって編成は変わっているが、キーボード、ギター、ベース、ドラムを軸にしたバンド編成で活動してきた。
Mazeはアメリカ国内だけでなく、イギリスでも根強い人気を持っていた。1985年にはロンドンのHammersmith Odeonで8夜公演を完売させている。
2006年にはRhythm and Blues Foundation Pioneer Award、2012年にはBET Lifetime Achievement Awardを受賞した。2019年にはBeyoncéが『Homecoming: The Live Album』で「Before I Let Go」をカバーし、Beverlyはこれを大きな出来事として受け止めた。
Beverlyは晩年にフェアウェル・ツアーを行い、第一線から退いた。2024年9月10日に77歳で死去している。2025年2月にはグラミー賞の特別功労賞(Lifetime Achievement Award)が贈られた。
その後もバンドはTony Lindsayをボーカルに迎え、「Maze Honoring Frankie Beverly」として活動を続けている。