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Junior Walker & The All Stars(ジュニア・ウォーカー&ジ・オールスターズ)は、豪快なテナー・サックスと野性味あふれるシャウトで1960年代のモータウンを揺るがしたアメリカのR&B/ソウル・バンド。中心人物はテナー・サックス奏者兼ボーカリストのジュニア・ウォーカー(本名オートリー・デウォルト・ミクソン・ジュニア、1931-1995)。洗練されたポップ・ソウルが主流だったモータウンにあって、サザン・ソウル直系の強烈な泥臭さと骨太なダンス・グルーヴを武器に看板アクトとして君臨した。
インディアナ州サウスベンドで結成された前身バンド「The Rhythm Rockers」が発展し、ギタリストのウィリー・ウッズ(Willie Woods)らとともに「The All Stars」を結成。1961年に名シンガー/プロデューサーのハーヴェイ・フークワに見出され、彼のレーベルHarveyと契約した。その後、フークワのレーベル買収に伴いベリー・ゴーディ・ジュニア率いるモータウン・レコードへと合流した。
モータウンは、主力レーベルの洗練されたポップ路線とは一線を画す、よりアーシーでハードエッジなR&Bやインストゥルメンタルを展開するため新設サブレーベル「Soul」を立ち上げ、ジュニア・ウォーカー&ジ・オールスターズはその記念すべき看板アーティストに据えられた。
1965年に放ったシングル「Shotgun」は、当初歌う予定だったボーカリストがスタジオに現れず、急遽ウォーカー自身がマイクを握ってシャウトしたことから生まれた伝説的ナンバーである。ウォーカーの咆哮するサックスと荒々しいボーカル、そしてモータウンの屋台骨「ファンク・ブラザーズ」による重戦車のようなリズム・セクションが奇跡的な化学反応を生み、ビルボードR&Bチャート1位、Hot 100で4位を記録する世界的メガヒットとなった。
その後も「(I'm a) Road Runner」「Shake and Fingerpop」、マーヴィン・ゲイのカバー「How Sweet It Is (To Be Loved by You)」、そして1969年にはジョニー・ブリストル制作による甘美でメロウな名バラード「What Does It Take (To Win Your Love)」(R&Bチャート1位、ポップ4位)など、立て続けにビッグ・ヒットを記録した。
サックスを主役に据えながらも歌モノ以上のポップネスと爆発力を誇る彼らのグルーヴは、のちのファンク・ミュージックの成立に決定打を与えた。若き日のジミ・ヘンドリックスがウォーカーのプレイスタイルに深く心酔していたことでも知られる。
さらに1981年には、英米のハード・ロック・バンド、フォリナー(Foreigner)の世界的メガヒット「Urgent」にウォーカーが客演。鬼気迫る渾身のサックス・ソロを吹き込み、ロック世代のリスナーや新世代の音楽ファンにもその伝説的ブロウを鮮烈に刻みつけた。