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E.U.は、ワシントンD.C.のジャズ/ファンク・バンドで、ゴーゴー・シーンの重要な存在として知られている。1975年に結成され、当初はThe Rebels、その後The Young Hustlersと名乗っていた。バンドの中心人物は、ベースとリード・ヴォーカルを担当するGregory "Sugar Bear" Eliotで、結成当初からグループを率いている。
E.U.は、チャック・ブラウンが築いたゴーゴーのスタイルを受け継ぎながら、自分たちの演奏に落とし込んでいったバンドだ。ゴーゴーはワシントンD.C.のローカル文化として根づいていくが、その流れの中でE.U.も地元のクラブやライヴを中心に支持を集めていった。初期作には『Free Yourself』(1977年)や『Future Funk』(1982年)がある。
ジャンル表記はJazz、Funk / Soulで、スタイルとしてはFunk、Jazz-Rock、Soul、Jazz-Funkが挙がる。E.U.の演奏は、ゴーゴー特有の反復するリズムを軸にしつつ、ファンクの太いグルーヴやソウルの歌心、ジャズ・ロック寄りの展開を組み合わせている。ベース、ドラム、パーカッションの推進力が前に出る場面が多く、ライヴ向きのバンドとして扱われることが多い。
転機になったのは1988年だ。マーカス・ミラーが書いた「Da Butt」が、スパイク・リー監督の映画『スクール・デイズ』のサウンドトラックに使われ、BillboardのR&Bチャートで1位、Hot 100で35位を記録した。同じ年には、Salt-N-Pepaと組んだ「Shake Your Thang」もR&Bチャート4位を記録している。続く「Buck Wild」はR&B 7位、「Taste of Your Love」は1989年にR&B 4位まで上昇した。
E.U.の楽曲は、後のヒップホップやオルタナティヴ・ロックの文脈でも参照されている。ベック、N.W.A、パブリック・エナミーらにサンプリングされた曲があることからも、リズムの切れ味やフレーズの使いやすさが注目されてきたことがうかがえる。ゴーゴーのビートを外へ広げる役割も担っていた。
メンバーにはVernon McDonald、Gregory "Sugar Bear" Eliot、Michael Hughes、Ivan Goff、Gerard Butler、Kent Wood、William "JuJu" House、Ricky Wellman、Cleveland Battle、Timothy Glover、Mike Scott、Carl Jones、David Gussom、Nathaniel Lucas、Donald R. Fields、Clarence "Oscar" Smith、“Pops” Andre Lucas、David Williams、Mike Taylor、Eric Handon、Valentino Tino Jackson、Jenairo Foxx、Earl Carter、Darryel Hayesらの名前が挙がっている。
なかでもドラマーのRicky Wellmanは、ゴーゴーのビートを形作った人物の一人として語られることがある。Chuck Brown & The Soul Searchersでの演奏を聴いたマイルス・デイヴィスからオーディションなしで誘われ、マイルス最後のバンドのドラマーになった経歴も知られている。
E.U.は1990年代半ばにも再び注目を集めた。2019年にはBETアワードで再結成パフォーマンスを行っている。長く活動を続けてきたバンドとして、ワシントンD.C.のゴーゴー史をたどるうえで外せない存在になっている。