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Rahmannは、1970年代フランスのプログレッシブ・ロック/ジャズ・ロック系バンドだ。活動期間は短く、1973年に結成され、1977年から1978年にかけて制作されたセルフタイトル・アルバムを1979年から1980年にかけてリリースしている。いわゆるワンショット・バンドとして知られている。
編成は、Louis Cesar Ewande、Gérard Prévost、Michel Rutigliano、Amar Mecharaf、Mahamad Hadi。さらにジャズ・ヴァイオリニストのDidier Lockwoodがゲスト参加している。ex-ZaoのベーシストGérard Prévostが入っている点も、このバンドの音を語るうえで押さえておきたいところだ。
ウェブ検索で確認できる情報では、バンドを率いたギタリストのMahamad Hadiは1955年にアルジェで生まれ、ペルシャとアラブ双方の血を引き、のちにフランスへ渡って音楽活動を行った。後年は「Mad Sheer Khan」の名でも活動している。1982年には英国の音楽誌NMEが選ぶ「世界のベストギタリスト10人」にも名を連ねている。
Hadiは、中東的なリズムや音階、旋法を自分の音楽に取り込むスタイルで知られていて、その傾向はRahmannの時点ですでに見えていた。
Rahmannのサウンドは、RockとJazzを土台にしたProg Rock、Jazz-Rockの範囲に入る。そこに、Magmaの影響を受けたZeuhlの要素と、アラブ音楽由来のエスニックな要素が重なっている。
ブズーキやウードのような中東の楽器が使われ、Hadiのギターは角の立ったフレーズを前に出す。そこへ複雑なパーカッション、フレットレス・ベース、キーボード、ジャズ・ヴァイオリンが絡む構成だ。MagmaやZaoに近いフランス産プログレの流れを持ちながら、音の運びには中東的なリズムや旋法が入ってくる。
Rahmannは、1970年代フランスのプログレ/ジャズ・ロックの中でも、Zeuhl系の感触とエスニックな響きを組み合わせたグループとして扱われている。制作時期とリリース時期にずれがあることからもわかる通り、商業的に大きく展開したタイプではなく、短い活動で終わったバンドだが、その内容は今も再評価が続いている。
特に、フランスのジャズ・ロックやプログレを追っている人にとっては、ZaoやMagmaの周辺とあわせてチェックしたくなる存在だ。Rahmannのアルバムは、その系譜の中で中東的な色合いを強く出した作品として記憶されている。
Rahmannは、1970年代フランスのプログレッシブ・ロックの中でも、かなり個性の強い位置にいるバンドだ。短命ながら、音の組み立てや楽器の選び方を見ると、当時のジャズ・ロックやZeuhlの流れを別の角度から押し広げようとした動きが見えてくる。