The Internet

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The Internetとは

The Internet(ジ・インターネット)は、2011年に米ロサンゼルスで結成されたオルタナティブR&B/ネオ・ソウル・バンドだ。オッド・フューチャー(Odd Future / OFWGKTA)周辺の流れから生まれたグループで、シド・ザ・キッド改めSydとマット・マーシャンズ(Matt Martians)を中心に始まった。後にスティーヴ・レイシー(Steve Lacy)、パトリック・ペイジ2世(Patrick Paige II)、クリストファー・A・スミス(Christopher A. Smith)らが加わり、ヒップホップの文脈を持ちながら、生演奏を軸にしたバンドとして活動を広げていった。

活動の流れ

デビュー作は2011年の『Purple Naked Ladies』だ。オッド・フューチャー傘下で発表されたこの作品から、すでに一般的なヒップホップという枠組みを超え、R&Bとソウルを土台にしたバンドの形が示されていた。

2013年には2作目『Feel Good』をリリース。ここではバンドとしての演奏のまとまりが一段と強まり、パトリック・ペイジ2世やクリストファー・スミスも正式に合流した。タイトなリズム隊が前に出る作りで、オーガニックなバンドの輪郭がはっきりと打ち出された。

2015年の3作目『Ego Death』でバンドへの評価は世界的なものとなった。スティーヴ・レイシーが本格参加し、ケイトラナダが共同プロデュースした「Girl」や「Special Affair」が大きなバイラル・ヒットを記録。本作は第58回グラミー賞で「最優秀アーバン・コンテンポラリー・アルバム」にノミネートされた。

その後はメンバーそれぞれがソロ活動を展開した。Sydは『Fin』、スティーヴ・レイシーは『Steve Lacy's Demo』、マット・マーシャンズは『The Drum Chord Theory』を発表。個々の才能をさらに拡張させた後の2018年には、4作目『Hive Mind』をリリースし、「Roll (Burbank Funk)」「Come Over」などで極上のバンド・アンセムを提示した。

音楽的な特徴

The Internetのサウンドは、70年代のメロウ・ソウルやネオ・ソウルの温もりある感触と、現代的なヒップホップのビート感がシームレスにつながっている点が特徴だ。スティーヴィー・ワンダーやアイズレー・ブラザーズ、エリカ・バドゥの流れを汲みつつ、洗練されたエレクトロニックな質感が自然に溶け合っている。

バンドのフロントに立つSydのボーカルは、囁くように親密でスモーキーなトーンを持ち、クィア女性としての等身大の恋愛や感情の機微を率直に描き出す。演奏面ではスティーヴ・レイシーの代名詞である小気味よいカッティング・ギターと、パトリック・ペイジ2世が刻むグルーヴィーな重低音ベースが、バンドの強靭な推進力を担っている。

代表作

  • 『Purple Naked Ladies』(2011年)
  • 『Feel Good』(2013年)
  • 『Ego Death』(2015年)
  • 『Hive Mind』(2018年)
  • 代表曲:「Girl」「Special Affair」「Roll (Burbank Funk)」

現代シーンでの位置づけ

The Internetは、2010年代以降のインディーR&Bやネオ・ソウルの潮流を語るうえで欠かせない最重要バンドのひとつだ。オッド・フューチャー出身という異色の出自を持ちながら、生演奏のグルーヴを極限まで高めて新世代のブラック・ミュージックを再定義した。

また、メンバー個々のソロ活動も目覚ましく、とくにスティーヴ・レイシーはソロ曲「Bad Habit」で全米ビルボード1位を記録し、グラミー賞も受賞した。バンドとしても個々のアーティストとしても、現代のカルチャーを牽引する特別な存在感を放ち続けている。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Hip Hop Contemporary R&B
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