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Zombiは、アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグ出身のデュオだ。メンバーはSteve Moore(ベース、シンセサイザー)とAnthony “A.E.” Paterra(ドラム)。2000年代初頭、ピッツバーグのメタル/ノーウェイヴ・シーンを背景に結成された。
Steve Mooreは、かつてMicrowavesに在籍し、Red Sparowesとツアーを行った経歴を持つ。A.E. Paterraは、ピッツバーグのバンドThe 1985の元メンバーだった。Zombiは、そうした各メンバーの活動歴を踏まえて始まったプロジェクトだ。
バンド名のZombiは、ジョージ・A・ロメロ監督のホラー映画『ゾンビ』のイタリア語版タイトル「Zombi」から取られている。この作品のイタリア版にはGoblinが音楽を担当した別スコアが使われており、Zombiの名前にはそのあたりの文脈も重なっている。
Zombiの音楽は、電子音楽とロックを軸にした構成で、Prog Rockの要素も強い。影響元としては、GoblinやJohn Carpenterのホラー映画音楽、Tangerine DreamやVangelisのような電子音楽の先駆者、さらにKing CrimsonやGenesisといったプログレッシブロックの名前が挙がる。
編成としては、ベースとシンセサイザー、ドラムというシンプルなデュオだが、演奏とシンセワークを組み合わせた作りになっている。ロックのリズムと電子音のレイヤーを並べる形で楽曲を組み立てているのが特徴だ。
Zombiは2004年にファーストアルバム『Cosmos』でデビューした。続いて2006年にRelapse Recordsから『Surface to Air』を発表し、その後も継続して作品を出している。
この流れを見ると、2000年代半ば以降も活動を止めずに作品を積み重ねてきたことが分かる。Bandcamp、Facebook、SoundCloud、Twitterなどでも情報を発信している。
Zombiは、ヴィンテージなホラー映画音楽への再評価が進む流れの中で名前が挙がることが多い。2010年代以降のシンセウェイブ・ムーブメントにも影響を与えた存在として紹介されることがある。
ホラー映画音楽、70〜80年代の電子音楽、プログレッシブロックの要素を組み合わせたバンドとして、Zombiはその3つの系統をつなぐ位置にいる。ピッツバーグのローカル・シーンから出てきたデュオが、こうした文脈の中で聴かれているのが面白いところだ。