Data - Elegant Machinery (1985)
Data『Elegant Machinery』
『Elegant Machinery』は、Georg Kajanusが主導したDATAによる1985年のアルバム。Kajanusはここでプロデューサー、エンジニア、キーボード、さらに「rhythm and melodic programmes」まで担当しており、制作の中心にいた。録音はロンドンのKlockwork Studiosで行われた。クレジットには女性ヴォーカルのFrankie、元SailorのHenry Marsh、元AdvertisingのSimon Boswellが並び、Kajanusの電子的な構成に、歌と鍵盤が重なる形で仕上げられている。
制作背景・エピソード
DATAは、Georg KajanusがSailorを経て組んだプロジェクトで、『Elegant Machinery』はその3作目として1985年に登場した。Kajanus自身が制作の大部分を担っている点がはっきりしていて、作品の設計そのものに深く関わっていたことがわかる。参加者として明記されているFrankie、Henry Marsh、Simon Boswellの存在も、このアルバムが単独のソロ作ではなく、複数のミュージシャンを交えた制作だったことを示している。レーベルは英国のProto (2)、品番はDATA 1。
時代の文脈
1985年はシンセポップやニューウェイヴがポップ市場で大きな位置を占めていた時期で、DATAもその流れの中に置かれていた。Trouser PressはKajanusのこの時期の動きを「予測不能」としつつ、本作をelectro-pop duoとして紹介している。Billboardは「厚いキーボード」と「パワフルなダンス・ビート」に触れ、さらに「In Blue」や「Over 21」のような親密な作りと、鋭い音像の対比を評価していた。別の紹介では、作品を“カントリー&ウエスタン風エレクトロニカ”と表したものもあり、当時のシンセポップの中でも少し変わった位置に置かれていたことがうかがえる。
後世への影響
このアルバム名は後年、スウェーデンのシンセポップ・バンドElegant Machineryがバンド名に採用したことで知られる。タイトルがそのまま別のバンド名として受け継がれた例として、作品名の存在感は大きい。また、1985年の「Stop」と「Blow」は後年12インチ・リミックス盤として再び流通し、DJやリミックス文化の文脈でも扱われた。こうした動きによって、『Elegant Machinery』は80年代シンセポップの中で、後から掘り起こされる作品として残っている。
補足
Billboardの1985年4月27日号では「Spotlight」掲載があり、Music Weekでも同年11月に流通情報が見える。大きなチャート成績よりも、批評面とその後の再流通で存在感を保ったアルバムとして記録されている。
トラックリスト
- A1 Stop 3:43
- A2 Ricocheted Love 3:36
- A3 Burning 3:21
- A4 Over 21 2:55
- A5 Hooked-Up 3:27
- B1 Playing 3:02
- B2 In Blue 3:24
- B3 Cubismo 3:44
- B4 D.J. 3:33
- B5 Blow 4:48
動画プレイリスト
このアーティストについて
Data(データ)は、1980年にイギリスで結成されたシンセポップ/エレクトロニック・ポップ・バンド。中心人物は、1960年代末にフォーク・ロック・バン...
Data のプロフィール・作品一覧