Missy Elliott - Miss E ...So Addictive (2001)
Missy Elliott『Miss E ...So Addictive』
ミッシー・エリオットの『Miss E ...So Addictive』は、2001年にUS盤としてElektraから出た3作目のスタジオ・アルバム。The Goldmind Inc.とElektraの組み合わせで送り出された作品で、ティンバランドを中心に、ミッシー本人、クレイグ・ブロックマン、ニサン・スチュワートらが制作を担っている。ミッシーの作品の中でも、ヒップホップ、R&B、クラブ寄りのビートが強く結びついた時期をそのまま刻んだ一枚で、2000年代初頭の空気をよく伝える内容になっている。
作品の位置づけ
ミッシー・エリオットは、ラッパー、シンガー、ソングライター、プロデューサーとして活動してきた人物で、ティンバランドとの長い共作関係でも知られる。このアルバムは、その関係が最も勢いを持っていた時期の記録として重要だ。前作までで築いた独自の制作感覚をさらに押し進め、ポップ・ラップの枠に収まりきらない音作りを前面に出している。リリース当時すでにミッシーはヒットメーカーとして認知されていたが、この作品ではその立場をさらに強めている。
Billboard 200では初週約25万枚で2位に初登場し、Top R&B/Hip-Hop Albumsでは1位を獲得した。全英アルバム・チャートでも10位に入り、米国だけでなく英語圏でも広く届いた作品になっている。RIAAのプラチナ認定を受け、イギリスとカナダでもプラチナ認定を受けている。
収録曲とシングル
先行シングル「Get Ur Freak On」は、このアルバムを語るうえで外せない。2001年3月に発表され、Billboard Hot 100で最高7位を記録した。ティンバランドのトラックは、南アジア風のフレーズを取り入れた独特の構成で、当時のメインストリームR&Bやヒップホップの中でもかなり耳に残る作りになっている。実際に聴くと、リズムの隙間の取り方がかなり特徴的で、声の置き方も含めて、曲全体の推進力が強い。
ほかにも、LudacrisとTrinaを迎えた「One Minute Man」、Eveとの「4 My People」、Ginuwineとの「Take Away」がシングル化された。「4 My People」はクラブ・シーンで国際的に広がった曲として知られていて、アルバムの中でも外向きのエネルギーが強い。さらにグラミー賞では「Get Ur Freak On」と「Scream a.k.a. Itchin'」が最優秀女性ラップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞している。
音の作り
この時期のミッシー作品らしく、ビートの組み方が先に立つ。ドラムの鳴り、声の切り方、短いフレーズの反復が、曲ごとの輪郭をはっきりさせている。ファンク、R&B、ヒップホップの要素が交差しながらも、ひとつひとつの曲が同じ方向を向いている印象がある。派手な装飾に寄りすぎず、リズムの配置そのもので押していく作り。
ティンバランドの関与が大きいが、ミッシー本人の存在感も強い。ラップの運び方だけでなく、曲の中での声の使い方、間の取り方、フックの置き方に、彼女自身の設計が見える。R&B寄りの滑らかさと、ラップの鋭さが同じ曲の中に並ぶ構成が、このアルバムの核になっている。
評価と当時の文脈
批評面でも評価は高く、Metacriticでは89点を記録している。AllMusicは、デビュー以来もっとも自分の強みに自信を持っているように聴こえると評し、The Guardianは5つ星を付けた。Rolling Stoneも、ミッシーを「最も音響的に独創的で、リズム的に爆発力のあるポップ・ミュージック」を作る存在として高く見ている。
同時代のメインストリームR&Bやヒップホップの中でも、この作品は音の置き方がかなり際立っている。2000年代初頭の商業的なR&Bが洗練へ向かう流れの中で、ミッシーはそこに変則的なリズムと遊びを持ち込み、ラジオ向けのわかりやすさと実験性を両立させている。後の世代のラッパーやプロデューサーが、ビートの作り方や声の置き方で影響を受けた背景にも、この時期の作品群がある。
USオリジナル盤について
US盤のElektraレーベルは、2001年時点の赤黒系のデザイン期にあたる。Elektraは1950年創設の老舗レーベルで、60年代のフォークやロックで知られる一方、ワーナー傘下で時代ごとにレーベル運用を変えてきた。このアルバムの時代には、すでにポップ、R&B、ヒップホップの大型作品を扱うレーベルとして機能していた。
『Miss E ...So Addictive』は、ミッシー・エリオットの個性が制作面でも表現面でも強く出たアルバムで、代表曲「Get Ur Freak On」を中心に、2001年のヒップホップ/R&Bを語るうえで外しにくい存在になっている。音の密度、リズムの作り、客演の使い方まで含めて、当時の勢いがまとまった一枚。
トラックリスト
- A1 ...So Addictive (Intro)
- A2 Dog In Heat
- A3 One Minute Man
- A4 Lick Shots
- B1 Get Ur Freak On
- B2 Scream A.K.A Itchin'
- B3 Old School Joint
- B4 Take Away
- C1 4 My People
- C2 Bus-a-bus Interlude
- C3 Whatcha Gon' Do
- C4 Step Off
- C5 X-Tasy
- D1 Slap! Slap! Slap!
- D2 I've Changed-Interlude
- D3 One Minute Man (Remix)
- D4 Higher Ground - Prelude
- D5 Higher Ground
動画プレイリスト
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... So Addictive (Intro) (feat. Charlene "Tweet" Keys)
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Dog in Heat (feat. Redman & Method Man)
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One Minute Man (feat. Ludacris)
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Lick Shots
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Get Ur Freak On
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Scream a.k.a. Itchin'
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Thugga Massina - Jaded ft. Guala (Official Audio)
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Old School Joint
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Take Away (feat. Ginuwine)
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4 My People (feat. Eve)
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Bus-A-Bus (feat. Busta Rhymes) (Interlude)
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Watcha Gonna Do (feat. Timbaland)
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Step Off
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X-tasy
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Slap! Slap! Slap! (feat. Da Brat & Jade)
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I've Changed (feat. Lil' Mo) (Interlude)
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One Minute Man (feat. Jay-Z) (Remix)
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Higher Ground (Prelude)
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Higher Ground (feat. Yolanda Adams, Kim Burrell, Dorinda Clark, Karen Clark-Sheard & Mary Mary)