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Buzzcocks(バズコックス)は、1976年にイングランドのボルトン/マンチェスターで結成されたパンク・ロック/ポップ・パンク・バンドだ。初期UKパンクの最重要バンドの一つとして知られ、Pete Shelley(ピート・シェリー、1955–2018)とHoward Devoto(ハワード・ディヴォート)を中心に結成された。疾走するパンクの熱量と極上のポップ・センスを融合させ、のちのポップ・パンクやインディー・ロックの青写真を作り上げた。
1976年2月、Sex Pistolsのライヴに触発されたPete ShelleyとHoward Devotoによって結成された。2人は同年、Sex Pistolsをマンチェスターのレッサー・フリー・トレード・ホールに招聘する伝説的なライヴを主催。この公演を目撃した若者たちが後のJoy Division、The Fall、The Smithsを結成するなど、マンチェスターの音楽シーン爆発の決定的な導火線となった。
1977年1月には、自主レーベルNew HormonesからデビューEP『Spiral Scratch』をリリース。レコード会社を介さず自主制作・自主流通を行ったこのEPは、英国におけるDIYインディーズ文化の先駆けとなった。直後にHoward Devotoが脱退し(後にMagazineを結成)、Pete Shelleyがリード・ヴォーカルとソングライティングを一手に担うこととなった。
Pete Shelley(Vo/G)、Steve Diggle(G/Vo)、John Maher(Dr)、Steve Garvey(B)の布陣でUnited Artistsと契約し、傑作を次々と発表した。
1981年に一度解散したものの1989年に再結成。その後も『Trade Test Transmissions』(1993年)、『All Set』(1996年)、『Modern』(1999年)、『Buzzcocks』(2003年)、『Flat-Pack Philosophy』(2006年)、『The Way』(2014年)などを発表し、精力的な活動を続けた。2018年にPete Shelleyが逝去した後も、Steve Diggleを中心に活動を継続している。
Buzzcocksのサウンドは、目まぐるしいテンポの鋭いギターリフと、親しみやすく甘酸っぱいメロディが最大の武器だ。当時のパンクの多くが政治的怒りや社会批判を前面に出していたのに対し、Pete Shelleyは恋愛の挫折や思春期の鬱屈、性的葛藤といった極めてパーソナルで普遍的な感情を率直かつユーモラスに描き出した。
Buzzcocksが確立した「3コードの疾走感+切ないポップ・メロディ」のスタイルは、Green Day、Blink-182をはじめとする90年代以降のポップ・パンクやメロディック・パンクの直接のルーツとなった。さらに、Nirvanaのカート・コバーンも熱烈なファンとして知られ、1994年のツアーにバンドを招くなど、オルタナティヴ・ロック界にも計り知れない足跡を残している。