Härte 10

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Härte 10

Härte 10とは

Härte 10(ヘルテ・ツェーン)は、1980年代初頭の旧西ドイツで結成されたアヴァンギャルド/ニュー・ウェイヴ/エレクトロ・ファンク・トリオだ。前衛ジャズ・ドラマーであり過激なパフォーマンス・アーティストとしても知られたフランク・ケルゲス(Frank Köllges)、後にWDRビッグ・バンドの指揮者やケルン音楽大学教授を務める鍵盤奏者のマイク・ヘルティング(Mike Herting)、そしてエレクトロニクスとヴォーカルを担当したヴァレリー・コールメッツ(Valerie Kohlmetz)の3人で構成された。

Moers Musicにおける異端の誕生

メンバー全員が高度なジャズの素養と演奏技術を兼ね備えていたが、いわゆる正統派ジャズの形式には一切向かわず、その技量を先鋭的なアヴァン・ポップへと注ぎ込んだ。現代フリー・ジャズの名門レーベルMoers Musicから1983年に発表されたセルフタイトルのデビュー・アルバム『Härte 10』は、同レーベルのカタログの中でもひときわ異彩を放つ突然変異的な作品となった。

音楽的特徴:冷徹なミニマリズムとファンクの衝突

Härte 10のサウンドの核にあるのは、初期ノイエ・ドイチェ・ヴェレ(NDW)の実験的精神、フランスの前衛ロック・バンドCatalogueを思わせるアグレッシブなエッジ、そしてザ・レジデンツ(The Residents)やデア・プラン(Der Plan)にも通じる不条理な演劇的ユーモアの融合である。

硬質なシンセベースとドラムマシンが打ち出す反復的なリズムは、温かみのあるソウルフルなファンクとは一線を画す、冷徹で鋭角的な「コールド・ファンク/ミニマル・シンセ」の質感を湛えている。そこにヴォコーダーや変幻自在のヴォーカル、即興的な鍵盤フレーズが絡み合い、ポップ・ソングの脱構築とダンス・ミュージックの機能性を同時に達成した。

作品の変遷とカルト的再評価

その後も『Welcome to Germany』(1985年)や『Gugu Dada』(1987年)といったアルバムを発表し、クラウトロック直系の催眠的なグルーヴと80年代のエレクトロニック・サウンドを衝突させた独自の音楽性を深化させていった。

ジャンルの境界を嘲笑うかのような彼らのアヴァン・ファンクは、近年のレフトフィールド・ディスコ、コールドウェイヴ、ミニマル・シンセの再評価シーンにおいて世界中の熱心なDJやディガーから熱烈なカルト的支持を獲得している。1980年代西ドイツのアンダーグラウンド・シーンが到達した最も奇妙でダンサブルな実験作として、今なお強い存在感を放ち続けている。

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