Commodores

Vinyl Record Reviews

Commodores

Commodoresとは

Commodores(コモドアーズ)は、1968年にアラバマ州のタスキーギ大学(Tuskegee Institute)の学生たちによって結成されたアメリカのファンク/ソウル/ポップ・バンドだ。1970年代から1980年代にかけてモータウン・レコード(Motown)の屋台骨を支え、全世界で7,500万枚以上のレコード売上を記録したブラック・ミュージック界のスーパーグループである。

結成とモータウンでの飛翔

オリジナル・ラインナップは、ライオネル・リッチー(サックス、キーボード、ヴォーカル)、ウォルター・オレンジ(ドラムス、ヴォーカル)、トーマス・マクラリー(ギター)、マイラン・ウィリアムズ(キーボード)、ロナルド・ラプレイド(ベース)、ウィリアム・キング(トランペット、リズム)の6人だ。1972年に名門モータウンと契約を結ぶと、ジャクソン5の全米ツアーのオープニング・アクトに抜擢され、瞬く間に全国区の人気を獲得した。

敏腕プロデューサーのジェームズ・アンソニー・カーマイケル(James Anthony Carmichael)と組んだ制作体制のもとで、彼らは無敵のグルーヴと洗練されたポップ・センスを磨き上げていった。

ヘヴィ・ファンクと甘美なバラードの二面性

コモドアーズの最大の魅力は、フロアを揺るがす「重厚なヘヴィ・ファンク」と、全米チャートを制覇する「甘美なソウル・バラード」という対極の魅力を完璧に両立させた点にある。

デビュー曲となったインストゥルメンタル「Machine Gun」(1974年)をはじめ、ドラマーのウォルター・オレンジが泥臭くパワフルなヴォーカルをとる不朽のダンス・クラシック「Brick House」(1977年)、「The Bump」「Fancy Dancer」「Too Hot Ta Trot」などは、同時代のファンク・シーンを牽引するキラー・チューンとなった。

一方で、ライオネル・リッチーがリード・ヴォーカルとソングライティングを担当した「Easy」(1977年)、「Three Times a Lady(永遠の人に捧げる歌)」(1978年、全米・全英1位)、「Still」(1979年、全米1位)、「Sail On」などのバラード群は、人種や世代を越えて愛される世界的大ヒットを記録した。これらはのちのライオネル・リッチーのソロ期における大成功への直接的な布石ともなった。

リッチー脱退と「Nightshift」での栄冠

1982年、フロントマンのライオネル・リッチーがソロ活動へ専念するため脱退した。大きな転換期を迎えたグループは、英国ファンク・バンドHeatwaveで活躍した実力派シンガーJ.D.ニコラス(J.D. Nicholas)を迎え入れ、活動を継続した。

1985年、急逝したソウル界のレジェンド、マーヴィン・ゲイとジャッキー・ウィルソンへの追悼を歌った名曲「Nightshift」をリリース。世界的な大ヒットを記録し、グループ史上初となるグラミー賞(最優秀R&Bパフォーマンス賞)を受賞した。リッチー不在後もバンドとしての確固たる実力と存在感を世界へ証明した瞬間であった。

不滅の功績

1978年にはディスコ映画『Thank God It's Friday』に出演するなど、1970年代のポップ・カルチャーそのものを象徴したCommodores。ダンス・フロアを熱狂させる骨太なリズム・セクションと、普遍的な美しさを持つメロディを併せ持ったその音楽性は、今なおアメリカン・ソウル/ファンク史における最高峰の到達点として輝き続けている。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Funk Soul
Share

こちらもおすすめ

toast