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High Fashion(ハイ・ファッション)は、1980年にアメリカ・ニューヨークで結成されたポスト・ディスコ/ブギー/R&Bのボーカル・グループだ。プロデュースは、ChangeやThe B.B. & Q. Bandを手がけたジャック・フレッド・ペトラスとマウロ・マラヴァシのコンビが担当している。
メンバーはエリック・マクリントン、メリサ・モーガン、アリソン・ウィリアムズの3人でスタートし、1983年にメリサ・モーガンが脱退した後は、マルセラ・アレンが加入した。
グループは、ニューヨークのソウル/ダンス・ミュージック界隈で活動していた実力派ボーカリストを集めて組まれた。エリック・マクリントンは1979年にThe Mike Theodore Orchestraで歌っており、メリサ・モーガンはKleeerの作品やShades Of Loveのシングルに参加していた。アリソン・ウィリアムズは、Unlimited Touchのアルバムでバック・ボーカルを務めていた経歴がある。
このあたりの経歴を見ると、最初から現場経験のある歌い手を集めて作られたグループだったことがわかる。
High Fashionの音楽は、ブギー、ファンク、ディスコを軸にした80年代初頭のNYダンス・サウンドにまとまっている。シンセサイザー、スラップ気味のベース、タイトなリズム・セクションを土台に、3人のボーカルが前に出る構成が特徴だ。
派手なダンス・トラックだけでなく、アーバン・ソウル寄りのメロウな曲もあり、クラブ向けの曲と歌もののバランスが取れている。イタリア系のプロダクションらしい、整ったアレンジもこのグループの大きなポイントだ。
デビュー・アルバムで、タイトル曲「Feelin' Lucky Lately」は米ビルボードR&Bチャート9位、ダンス・チャート1位を記録している。クラブDJからの支持も厚く、レア・グルーヴやガラージ系の文脈でもよく語られる曲だ。
同作には「Hold On」などのブギー・トラックも収録されている。
2作目のアルバムで、タイトル曲「Make Up Your Mind」ではファンク色がやや強まり、電子的な要素も前面に出ている。ほかにもアーバン・メロウな曲が入り、前作とは少し違う方向性も見せている。
1983年にメリサ・モーガンが抜けた後、彼女はソロ活動で成功を収める。1985年にはプリンスのカバー「Do Me Baby」で全米R&B 1位を記録している。
アリソン・ウィリアムズも後にソロで活動し、デフ・ジャム傘下のR&BレーベルOBRの看板歌姫として「Sleep Talk」「Just Call My Name」などをヒットさせた。High Fashionは、こうした女性シンガーのキャリアにつながる場面としても見られている。
High Fashionは、80年代前半のニューヨーク・ブギー/ポスト・ディスコを語るときに外せないグループとして扱われている。特に「Feelin' Lucky Lately」は、ダンス・クラシックとして今もクラブ・シーンやレア・グルーヴのリスナーに親しまれている。
派手なヒットをいくつも残したタイプではないが、プロデューサー主導のNYソウル/ダンス・ミュージックの流れの中で、実力派ボーカル・グループとしてしっかり存在感を残したグループだ。