Basa Basa Soundz

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Basa Basa Soundz

Basa Basa Soundz(バサ・バサ・サウンズ、別名:Basa Basa、Basa Basa Experience)は、1970年代に西アフリカ・ガーナで結成されたアフロ・ロック/アフロビート/ハイライフ/ファンク・バンドだ。一卵性双生児のジョン・ニャクとジョセフ・ニャクの兄弟を中心に結成され、著名プロモーターであるファイサル・ヘルワニ(F-Promotions)のもとで活動した。「バサバサ」というバンド名は、アカン語/トウィ語で「混沌(カオス)」を意味する。

バンドは、ガーナのガ族の収穫祭リズム「ホモウォ(Homowo)」、コロマシエ(kolomashie)、エウェ族のアグバジャ(agbadza)といった土着のポリリズムを基盤にしていた。そこへ、英米のファンク、サイケデリック・ロック、ハイライフ、さらにフェラ・クティが切り拓いたアフロビートの要素を融合させ、独自のグルーヴを築き上げた。

この時期の西アフリカでは国境を越えた音楽的交流が盛んであったが、Basa Basa Soundzもその代表格のひとつである。ガーナで結成され、ナイジェリアのスタジオで録音を行い、のちにヨーロッパで再評価されていく経緯をたどった。

音楽的特徴

Basa Basa Soundzのサウンドは、パーカッションの多層的な組み立てと、ファンキーなベースライン、ホーン・セクションの強烈なアンサンブルによって形成されている。特に、リズムの重なり方にガーナ伝統音楽の豊かな土着性が力強く息づいている。

  • ガーナの土着リズムをベースにしたポリリズム
  • ファンク由来のベースとドラムスの強靭なグルーヴ
  • アフロビート的な反復と推進力
  • ハイライフのメロディ感覚
  • サイケデリック・ロックのギターや展開
  • 後期にはシンセサイザーや初期ディスコの要素も導入

メンバー編成にはギター、トランペット、サックス、キーボード、そして複数のパーカッションが揃っており、アンサンブルそのものがリズムを重視した構造になっている。のちにオシビサ(Osibisa)のベーシストとして世界的に活躍するハーマン・アサフォ=アジェイがギタリストとして参加していたほか、アッパーズ・インターナショナル出身のアモア・アザンギオら、ガーナのトップ・ミュージシャンが集結していた。

主要作品

『Basabasa Soundz』(1975年)

ポリドール・ガーナ/F-Promotionsからリリースされたデビュー・アルバム。土着のハイライフとサイケ・ファンク、アフロ・ロックが激突する荒々しくもみずみずしいアンサンブルが刻まれた初期の重要作である。

『Together We Win』(1979年)

ナイジェリア・ラゴスのデッカ・スタジオで録音された、グループの最高傑作として名高いアルバム。南アフリカ出身の鍵盤奏者テンバ・“T-ファイア”・マテベセを迎え、コズミックなシンセサイザーと初期ディスコのビートを大胆に導入した。

収録曲には「Together We Win」「African Soul Power」「Homowo」などがある。1983年にオランダで再発され、さらに2018年にはVintage Voudouレーベルから『Homowo』と改題されてリイシューされた。レア・グルーヴやアフロ・ファンクの文脈で熱烈な再評価を受け、世界的な人気を獲得した。

現在の評価と影響

Basa Basa Soundzは、70年代のガーナ/ナイジェリア圏におけるクロスオーバー・ミュージックの重要グループとして高く評価されている。伝統的な西アフリカのポリリズムと、シンセサイザーやディスコ・ファンクを結びつけた先駆的なサウンドは、アフロ・コズミックやアフロ・フューチャリズムの先駆的傑作として、現代のDJやコレクターの間で広く愛聴されている。

メンバー

  • John Nyaku - ドラムス/ベース/パーカッション
  • Joseph Nyaku - パーカッション/ボーカル
  • Herman Asafo-Agyei - ギター(のちにオシビサで活躍)
  • Amoa Azangio - トランペット/ボーカル(元アッパーズ・インターナショナル)
  • Jerry Lartey - リード・ボーカル/パーカッション
  • Tobahoun Abalo - サックス
  • Nii Ayitey II - パーカッション
  • Francis Awunyor Tey - キーボード
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