Ikarus

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Ikarusについて

Ikarus(イカロス)は、1970年代初頭に西ドイツ・ハンブルクで結成されたプログレッシヴ・ロック/クラウトロック/ジャズ・ロック・バンドだ。ハモンド・オルガンと木管楽器、ヘヴィなギターが複雑に交錯する劇的なアンサンブルで知られる。

メンバーは、リード・ヴォーカルのLorenz Köhler、ベースのWolfgang Kracht、ギターや各種管楽器を担当した中心人物のJochen Petersen、ドラムとパーカッションのBernd Schröder、オルガンとピアノのWulf-Dieter Struntz、ギターとヴォーカルのManfred Schulzの6人編成だった。

活動歴

バンドは1971年にハンブルクの名門Windrose Studioで録音を行い、1972年にミラー・インターナショナル傘下のプログレ・レーベル「+plus+」から唯一のスタジオ・アルバム『Ikarus』を発表した。

アルバムは全4曲構成で、アナログ盤のA面とB面にそれぞれ長尺曲を配置している。15分を超える大曲「Eclipse」や、エドガー・アラン・ポーの詩に着想を得たドラマティックな「The Raven」など、壮大なスケールの楽曲が並ぶ。

バンドはこの1枚のみを残して解散した。その後、リーダーのJochen PetersenはRandy Pieを結成したほか、Novalis、Achim Reichel、Thirsty Moonなどの作品を手掛ける敏腕プロデューサーとしてジャーマン・ロック界で大活躍した。

音楽的特徴

Ikarusのサウンドは、重厚なハモンド・オルガンを軸に、サックス、フルート、クラリネット、ギターがスリリングに絡み合う構成が特徴だ。Jochen Petersenはサックスやフルートなど複数の管楽器を吹きこなし、演奏の要を担った。

曲の作りは初期King CrimsonやVan der Graaf Generatorを彷彿とさせ、そこにファズの効いたブルース・ギター、ジャズ・ロック的な緊張感、クラウトロック特有の不穏な推進力が重なる。クラシカルな構築美とアグレッシヴな即興性が高い次元で融合している。

関連する評価や位置づけ

IkarusのオリジナルLP盤は流通数が極めて少なく、現在ではユーロ・プログレやクラウトロック愛好家の間で伝説的なカルト名盤として高額で取引されている。短命に終わったバンドながら、その密度の高い演奏内容と卓越した完成度は、70年代ジャーマン・ロック史において独自の輝きを放ち続けている。

ディスコグラフィ

  • 『Ikarus』(1972年、+plus+)

ジャンル・スタイル

Rock Krautrock Prog Rock
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