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L.T.D.は、ファンク/ソウル/ディスコを軸に活動したアメリカのバンドだ。グループ名は「Love, Togetherness and Devotion」の略で、もともとは1968年にノースカロライナ州グリーンズボロで「Love Men Limited」として結成された。サム&デイヴのバック・バンドにいたアーサー・“ロレンゾ”・カーネギー、ジェイク・ライリー、カール・ウェイン・ヴィッカーズ、エイブラハム・“オニオン”・ミラー、ジミー・“J.D.”・デイヴィスらが初期メンバーとして名前を連ねている。
活動初期のL.T.D.は、グリーンズボロからニューヨークへ移り、その後ロサンゼルスへ拠点を移した。ニューヨーク時代にトビー・ウィンが加わり、プロヴィデンスで演奏していた際にジェフリー・オズボーンをドラマー兼リード・ボーカルとして迎えている。ロサンゼルス移転後は、ジェフリーの兄ビリー・オズボーン、セレステ・コール、ヘンリー・E・デイヴィス、ロバート・サンティエルらが加わり、A&Mと契約した。
1976年にはジョニー・マッギーがギターで参加した。
1976年のアルバム『Love to the World』は、ラリー&フォンス・マイゼル兄弟がプロデュースした作品で、R&Bアルバム・チャート7位を記録した。ここからのシングル「Love Ballad」はスキップ・スカボロー作で、R&Bチャート1位を2週連続で獲得し、Billboard Hot 100でも20位に入っている。スカボローはバミューダのホテルで夜遅くにこの曲を書き、売り込んだ先でL.T.D.が引き受けたと言われる。
続く1977年の『Something to Love』では、フィラデルフィア・インターナショナルで数多くの編曲とプロデュースを手がけたボビー・マーティンが、マイゼル兄弟に代わってプロデュースを担当し、R&Bアルバム・チャート1位、全米21位、ゴールド・ディスクを記録した。「(Every Time I Turn Around) Back in Love Again」はHot 100で4位、R&Bで1位となり、L.T.D.の代表曲として知られている。
1978年の『Togetherness』は全米18位、R&B3位でプラチナ・ディスクを獲得し、「Holding On (When Love Is Gone)」もR&B1位を記録した。1979年の『Devotion』、1980年の『Shine On』もチャート上位に入り、この時期の勢いが続いている。
L.T.D.の音楽は、ファンクのリズム、ソウルの歌唱、ディスコのビートが組み合わさっている。特にジェフリー・オズボーンのテナー・ヴォイスがグループの中心にあり、他のソウル・グループと比べても明確な個性を与えていたとされる。
一方で、ディスコ寄りの楽曲だけでなく、「Love Ballad」のようなソウル・バラードでも評価が高い。
『Shine On』のあと、ジェフリーとビリーのオズボーン兄弟はソロ活動のためにグループを離れた。1981年の『Love Magic』では、ニュー・バースで知られるレスリー・ウィルソンとアンドレ・レイがリード・ボーカルを担当している。
その後、長い活動休止期間を経て、1999年にはジョニー・マッギーがグループを再編し、グレッグ・ヘネガンを新しいリード・ヴォーカルに迎えた編成で再始動した。カーネギー、ヴィッカーズ、マッギーの3人のオリジナル・メンバーを中心としたこの編成は、2000年代以降もツアーを続けている。
「Love Ballad」はL.T.D.の代表曲のひとつで、1979年にはジョージ・ベンソンがアップテンポにアレンジしてカバーし、R&B3位、Hot 100で18位、全英29位を記録した。ほかにもゲイリー・バーツ、ジョージ・デューク、K-Ci & JoJo、テンプテーションズらが取り上げている。
さらに、J・ディラがデ・ラ・ソウルの楽曲でサンプリングしたほか、シアラやオーガスト・アルシーナもサンプリングしている。