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Lonnie Smith(Dr. Lonnie Smith、1942年7月3日〜2021年9月28日)は、アメリカ・ニューヨーク州ラッカワナ出身のジャズ・オルガン奏者だ。ハモンドB3オルガンを主戦場に、ソウル・ジャズからジャズ・ファンク、ファンク、ディスコ寄りのサウンドまで幅広く演奏した。Lonnie Liston Smithとは別人で、こちらは主にオルガン奏者として活動した人物だ。
もともとはTeen Kingsなどのヴォーカル・グループで歌っていたが、地元の楽器店主Art Kuberaから最初のオルガンを譲り受けたことが、オルガン奏者としての出発点になった。1966年にはGeorge Bensonのカルテットに参加し、ここで演奏家としての存在感を強めていく。
1967年には、George Bensonをギターに迎えたソロ・デビュー作『Finger Lickin' Good Soul Organ』を発表した。オルガンを軸にしたソウル・ジャズの土台が、この時期にすでに固まっている。
1968年の『Think!』を皮切りに、Blue Noteでの録音を重ねた。1969年にはライヴ盤『Move Your Hand』も発表している。いずれもハモンドB3オルガンの音色を前面に出した作品で、グルーヴの強さと即興演奏の両方がはっきり残る。
また、サックス奏者Lou Donaldsonとの共演も多く、『Alligator Bogaloo』などに参加している。Blue Note時代の活動は、ジャズの中にファンクの要素を持ち込む流れとも重なっている。
Lonnie Smithの中心にあるのは、ハモンドB3オルガンの演奏だ。左手でベースラインを支え、右手でフレーズを組み立てるスタイルは、ジャズの即興性とR&B由来のリズム感をそのままつなげている。ソウル・ジャズ、ジャズ・ファンク、ファンク、ディスコ寄りの要素をまたぎながらも、オルガンの音色が軸になっている点は一貫している。
ウェブ上の情報でも、彼は半世紀以上にわたってジャズ・オルガンの第一線で活動した人物として整理されている。演奏の場も、クラブ、スタジオ、ツアーと広く、共演者にはジャズやR&Bの大物が並ぶ。
1970年代に「Dr.」の称号を名乗るようになり、伝統的なシーク教徒のターバン姿でも知られるようになった。ただし本人は、ターバンに宗教的な意味はないと語っている。これは医師号や学位に由来するものではなく、Lonnie Liston Smithとの区別のためだった可能性もあるとされている。
キャリアを通じて30作以上のアルバムを残した。2015年には久々にBlue Noteへ復帰し、2016年の『Evolution』ではRobert GlasperやJoe Lovanoをゲストに迎えている。2021年の最終作『Breathe』にはIggy Popがヴォーカルで参加した。
評価の面では、2017年に米国立芸術基金(NEA)のジャズ・マスターに選出されている。さらに、Jazz Journalists Associationの最優秀オルガン奏者にも9回選ばれており、オルガン奏者としての位置づけはかなり明確だ。
ツアー活動も多く、長いキャリアの中で多くのジャズ、R&B系ミュージシャンと共演している。公開されている情報からも、単独のオルガン奏者としてだけでなく、バンドの中でグルーヴを作る役割を長く担ってきたことが見える。
Lonnie Smithは、ハモンドB3オルガンを中心に、ソウル・ジャズからジャズ・ファンクまでをつなぐ活動を続けた演奏家だ。初期のBlue Note期から晩年の作品まで、オルガンの音を軸にした記録がはっきり残っている。2021年9月28日、フロリダ州フォートローダーデールで肺線維症のため死去した。79歳だった。