Stelvio Cipriani

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Stelvio Cipriani

概要

Stelvio Cipriani(ステルヴィオ・チプリアーノ、1937年8月20日 - 2018年10月1日)は、イタリア・ローマ出身の映画音楽作曲家/ピアニスト。1960年代後半から1980年代にかけて、マカロニ・ウェスタン、ジャッロ(サスペンス)、ポリツィオッテスコ(イタリア警察アクション)、そして甘美なメロドラマに至るまで200本以上の劇伴音楽を手掛け、エンニオ・モリコーネやアルマンド・トロヴァヨーリらと並びイタリア映画音楽の黄金期を支えた巨匠である。

生い立ちと初期キャリア

幼少期に教会のパイプオルガンに魅了されたチプリアーノは、ローマの名門サンタ・チェチーリア音楽院でクラシック・ピアノと作曲を学んだ。卒業後は客船バンドのピアニストとして世界を巡り、デイヴ・ブルーベックらアメリカの一流ジャズ・ミュージシャンと親交を結んでジャズの感性を研ぎ澄ませた。イタリア帰国後は人気歌手リタ・パヴォーネの伴奏ピアニストを務めた後、1966年のマカロニ・ウェスタン『バウンティ・キラー(El precio de un hombre: The Bounty Killer)』で映画音楽家として本格デビュー。続く『The Stranger Returns』(1967年)などの西部劇スコアで注目を集めた。

世界的名声とカルト的名作群

1970年、エンリコ・マリア・サレルノ監督の感動作『ベニスの愛(Anonimo veneziano)』で哀愁あふれる旋律美を極めたスコアを手掛け、イタリア映画界最高峰の栄誉であるナストロ・ダルジェント作曲賞を受賞。全世界で大ヒットを記録し、その名を国際的に轟かせた。さらに1976年には日本でも絶大な人気を博した『ラスト・コンサート(Dedicato a una stella)』で琴線に触れるリリシズムを披露した。

その一方で、チプリアーノはカルト映画やアクション映画の分野でも突出した足跡を残した。1969年のサスペンス『笑う女(Femina Ridens)』ではエッダ・デッロルソの妖艶なスキャットをフィーチャーした極上のサイケデリック・ラウンジ/ジャズ・ファンクを構築。さらに1970年代の警察アクション映画『警察は見ていた(La polizia sta a guardare)』(1973年)などでは、疾走するホーンとヘヴィなドラム・ブレイクが炸裂する先鋭的な劇伴を放った。

後世への影響と再評価

チプリアーノが遺したダイナミックな楽曲群は、映画音楽の枠を超えて後世のクリエイターや音楽ファンを魅了し続けている。『警察は見ていた』のテーマ曲「Gangster Story」は、クエンティン・タランティーノ監督の映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』(2007年)のハイライトで使用され、世界的な再注目を集めた。1990年代以降のラウンジ/モンド・ミュージック・ブームや世界的なレア・グルーヴ・シーンにおいても、その卓越したジャズ・ファンクと美しいオーケストレーションは、サンプリング・ソースやDJクラシックとして絶大なリスペクトを受けている。

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