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チャーリー・ダニエルズ・バンド(The Charlie Daniels Band)は、フィドルおよびギターの名手チャーリー・ダニエルズ(Charlie Daniels:1936〜2020)を中心に1970年に結成された、アメリカのサザン・ロック/カントリー・ロックを代表する伝説的バンド。ボブ・ディランの『Nashville Skyline』をはじめとする数々の名盤にセッション・プレイヤーとして参加していたダニエルズが自身のリーダー・バンドを結成し、カントリー、ブルーグラス、ブルース、ハード・ロックを融合させた力強いサザン・ブギを展開した。
1973年には、語り口調を活かしたトーキング・ブルース「Uneasy Rider」が全米トップ10入りを記録し、バンドの知名度を一躍全米へと広げた。
1974年、ナッシュビルでオールマン・ブラザーズ・バンドやマーシャル・タッカー・バンドのメンバーを迎えたコンサート「ボランティア・ジャム(Volunteer Jam)」を開催。これが熱狂的な支持を集めたため、毎年恒例の大規模フェスティバルへと発展した。サザン・ロックのみならず、ジェームス・ブラウン、ロイ・エイカフ、クリスタル・ゲイルなど、カントリー、ソウル、ブルースの枠組みを越えたレジェンドたちが交わる歴史的な音楽交流の場となった。
1979年のアルバム『Million Mile Reflections』から生まれた「The Devil Went Down to Georgia(悪魔はジョージアへ)」は、バンドを象徴する世界的大ヒット曲となった。悪魔と少年ジョニーの超絶技巧フィドル対決を描いたこの曲は、全米カントリー・チャート1位、Billboard Hot 100で3位を記録し、グラミー賞(最優秀カントリー・ボーカル・パフォーマンス賞)を受賞。映画『アーバン・カウボーイ』のブームとも重なり、バンドはアリーナ級のトップ・アクトへと登り詰めた。
バンドの最大の魅力は、ダニエルズの火を噴くような高速フィドルとツイン・ドラムによる分厚いグルーヴ、そして南部庶民の喜怒哀楽をストレートに歌い上げた物語性にある。「The South's Gonna Do It Again」や「Long Haired Country Boy」、ベトナム帰還兵の苦悩を描いた「Still in Saigon」(1982年)など、多くの心揺さぶる名曲を残した。
2016年にはカントリー・ミュージック殿堂入りを果たし、ロックとカントリーの架け橋となったサザン・ロックの偉大な巨星として今なお世代を超えて敬愛されている。