The Charlie Daniels Band - Million Mile Reflections (1979)
The Charlie Daniels Band『Million Mile Reflections』(1979)
サザン・ロックとカントリー・ミュージックの架け橋となった巨匠チャーリー・ダニエルズ率いるザ・チャーリー・ダニエルズ・バンド(The Charlie Daniels Band)が1979年4月にEpicレコードから発表した通算10作目のスタジオ・アルバム。過酷なツアーのなかでバンドが走破した距離「100万マイル」に由来するタイトルを冠し、全米アルバム・チャート5位、カントリー・チャート1位を記録。300万枚以上のセールスでトリプル・プラチナを獲得したバンド史上最大のヒット作である。
制作背景と名匠ジョン・ボイランの手腕
プロデューサーには、ボストン(Boston)の歴史的デビュー作などを手掛けた名匠ジョン・ボイラン(John Boylan)を起用。録音はテネシー州ナッシュビルのウッドランド・サウンド・スタジオにて行われた。ボイランの洗練された音響ディレクションにより、泥臭いサザン・ブギの推進力とラジオ映えするダイナミズムが見事に結実している。
本作は1977年の航空機事故で急逝した盟友レーナード・スキナード(Lynyrd Skynyrd)のフロントマン、ロニー・ヴァン・ザント(Ronnie Van Zant)に捧げられている。A面のラストを飾るバラード「Reflections」では、ロニーをはじめエルヴィス・プレスリーやジャニス・ジョプリンといった夭折した音楽仲間への追悼と敬意が切々と歌われている。
不滅のメガヒット「The Devil Went Down To Georgia」
何よりも本作を不滅の名盤たらしめているのが、B面冒頭を飾る世界的メガヒット「The Devil Went Down To Georgia(悪魔はジョージアへ)」である。スティーヴン・ヴィンセント・ベネーの詩「The Mountain Whippoorwill」から着想を得て作られた本曲は、魂を賭けて悪魔とフィドル対決を繰り広げる青年ジョニーの物語を描いた痛快な楽曲。チャーリー・ダニエルズがフィドルを7回重ね録りして創り上げた超絶技巧のツイン/多重フィドルと猛烈なスピードのブギ・ビートが炸裂し、全米ポップ・チャート3位、カントリー・チャート1位を記録。グラミー賞最優秀カントリー・パフォーマンス賞(グループ部門)を受賞した。
本曲は1980年の映画『アーバン・カウボーイ(Urban Cowboy)』の劇中クライマックスでも大きくフィーチャーされ、全米に巻き起こったカントリー/サザン・ロック・ブームの象徴的アンセムとなった。さらにオープニングの痛快なドライヴィング・ナンバー「Passing Lane」や、疾走する「Jitterbug」、7分を超える大作「Rainbow Ride」など、ツイン・ドラムとツイン・ギター/フィドルが一体となった迫真のアンサンブルが全編にわたって展開されている。
本盤の仕様
本盤(Epic - JE 35751)は1979年にリリースされたUSオリジナル初版。コロンビアのインディアナ州テレホート工場プレス(ランアウトに「T1」刻印)で、「MASTERED BY CAPITOL」の刻印が入らない初期仕様である。
トラックリスト
- A1 Passing Lane 3:16
- A2 Blue Star 3:39
- A3 Jitterbug 3:10
- A4 Behind Your Eyes 3:53
- A5 Reflections 5:24
- B1 The Devil Went Down To Georgia 3:35
- B2 Mississippi 3:09
- B3 Blind Man 3:43
- B4 Rainbow Ride 7:24