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The Emotions(ジ・エモーションズ)は、アメリカ・シカゴ出身の女性ソウル/R&Bボーカル・グループだ。ハッチンソン姉妹を中心に結成され、幼少期はゴスペル・グループ「The Hutchinson Sunbeams」として活動していた。1968年にThe Emotionsへ改名し、本格的にソウル/R&Bの世界へ進出した。
グループはワンダ・ハッチンソン、シーラ・ハッチンソン、ジャネット・ハッチンソンの姉妹3人を軸に始まり、後にパム・ハッチンソンらも加わった。ザ・ステイプル・シンガーズのパーヴィス・ステイプルズに見出されてスタックス・レコード傘下のヴォルトと契約し、アイザック・ヘイズやデイヴィッド・ポーターらのプロデュースで作品を発表した。
この時期には「So I Can Love You」(1969年)や「Show Me How」(1971年)などのスマッシュヒットを放ち、ゴスペル仕込みの確かな歌唱力と姉妹ならではの緊密なハーモニーを聴かせるボーカル・グループとして高い評価を得た。
1970年代半ば、スタックスの経営破綻を経てコロンビア/カリンバ・プロダクションへ移籍する。ここで決定的な転機となったのが、アース・ウインド&ファイアーのリーダーであるモーリス・ホワイトとの出会いだ。モーリス・ホワイトとチャールズ・ステップニーが手掛けた移籍第1弾アルバム『Flowers』(1976年)がヒットし、洗練された都会的サウンドを獲得した。
続く1977年には、モーリス・ホワイトとアル・マッケイが書き下ろしたシングル「Best of My Love」が全米Billboard Hot 100とR&Bチャートの双方で1位を獲得する世界的大ヒットを記録。グラミー賞最優秀R&Bグループ・ボーカル賞を受賞し、グループの名を世界中に轟かせた。
1979年には、アース・ウインド&ファイアーとの共演曲「Boogie Wonderland」が世界中で爆発的なヒットを記録した。ディスコ全盛期を象徴するアンセムとして知られ、彼女たちの華やかで力強いボーカルが世界中のダンスフロアを席巻した。
また、「Don't Ask My Neighbors」をはじめとする数々のメロウ・バラードも高い人気を誇る。彼女たちのゴスペル由来の透き通るようなハーモニーと洗練されたアンサンブルは、マライア・キャリーなどの後進ポップ/R&Bシンガーや、数々のヒップホップ・サンプリングを通じて今なお熱い支持を受け続けている。