Neuronium - Supranatural (1987)
Neuronium『Supranatural』
Neuroniumの『Supranatural』は、Michel Huygen名義の電子音楽プロジェクトが1987年に発表した作品。Barcelonaで活動するNeuroniumは、1976年にHuygen、Carlos Guirao、Albert Giménezによって始まり、この時期にはHuygenを中心に展開していた。Huygenの公式バイオでは、本作はNeuroniumの9作目として扱われている。
制作背景・エピソード
公式バイオによると、『Supranatural』は1987年1月から6月にかけて制作され、Huygenが全楽器を自演した。録音は1987年10月の発売に先立ち、1987年10月の時点でアルバムとして世に出ている。レーベル表記では、MCMLXXXVII The Magnum Music Groupのクレジットがあり、Made in Englandの表記も見える。ノートには、NeuroniumがMichel Huygenの登録商標であること、そして“Issued under licence from Michael Huygen”と記されている。
同じ年の活動として、マドリードのプラネタリウムで12公演のソールドアウト公演が行われたことも重要だ。公式バイオでは、HuygenとTomás C. Gilsanzによる音と映像の公演として紹介され、Gilsanzの絵画投影が48台のスライド映写機で天井に映し出されたと説明されている。『Supranatural』の制作期と、このライブ活動は近い時期に重なっている。
時代の文脈
Neuroniumは、1970年代後半のスペイン電子音楽を代表するグループとして紹介されている。Huygenは後年のインタビューで、Neuroniumという名前を“brain cell”から作ったと語っており、精神的・内省的な方向性を意識した命名だったことがうかがえる。『Supranatural』は、1980年代後半のスペイン/欧州の電子音楽、ニューエイジの文脈に置かれた作品として扱われている。
AllMusicではNeuroniumが電子音楽、アヴァンギャルド、ニューエイジの枠で整理され、1987年の同年作として『From Madrid to Heaven』や『Alma』も並ぶ。こうした並びの中で見ると、『Supranatural』はHuygenがNeuronium名義で活動していた時期の一枚として位置づけられる。なお、1980年の『Digital Dream』や1981年の『The Visitor』ではSanti Picoがゲストとして参加していたが、『Supranatural』について確認できるのはHuygenの単独制作という点。
後世への影響
今回確認できた範囲では、具体的なカバーやサンプリング、後続アーティストへの直接的な言及は見当たらない。一方で、回顧的な記事では『Supranatural』が1980年代スペイン電子音楽の一枚として取り上げられている。コアな電子音楽ファンの間で再発見の対象になっていることは、そうした紹介のされ方から読み取れる。
チャート順位や売上の数字は見つかっていないが、1987年のプラネタリウム公演が満員だったことは記録されている。アルバム単体の数字よりも、同時期のライブ活動とあわせて記憶されている作品だ。
トラックリスト
- A1 When The Goblins Invade Madrid 3:35
- A2 Digitron 3:55
- A3 Priorite Absolue 6:43
- A4 Europe Is Europe 5:44
- B Sundown At Tanah Lot 17:30
動画プレイリスト
このアーティストについて
Neuroniumは、1976年にスペイン・バルセロナで結成された電子音楽グループだ。中心人物は、ベルギー生まれでバルセロナに移り住んだシンセシスト、Mic...
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