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Dynasty(ダイナスティ)は、1979年にアメリカ・ロサンゼルスで結成されたソウル/ファンク/ディスコ・グループ。1970年代末から1980年代初頭にかけて一大勢力を誇った名門レーベルSOLAR Records(Sound of Los Angeles Records)の創設者ディック・グリフィー(Dick Griffey)と、名プロデューサー/ベーシストのレオン・シルヴァーズ3世(Leon Sylvers III)が中心となって立ち上げた。ShalamarやThe Whispersと並び、洗練された「SOLARサウンド」を象徴する看板グループとしてヒットを連発した。
ボーカル陣には、ニードラ・ビアード(Nidra Beard)、リンダ・カリエール(Linda Carriere)、ケヴィン・スペンサー(Kevin Spencer)を配し、演奏陣にはレオン・シルヴァーズ3世をはじめ、ウィリアム・シェルビー(キーボード/ボーカル)、ワーデル・ポッツ(ドラムス)ら腕利きのミュージシャンが集結した。
ザ・シルヴァーズ(The Sylvers)のヒットで名を馳せていたレオン・シルヴァーズ3世の卓抜したプロデュース能力とベースラインが、グループの強固な骨格を形作った。
1979年のデビュー・アルバム『Your Piece of the Rock』からの先行シングル「I Don't Want to Be a Freak (But I Can't Help Myself)」は、全米ダンス・チャートおよび全英チャートで大ヒットを記録し、世界中のダンスフロアを熱狂させた。
続く1980年のセカンド・アルバム『Adventures in the Land of Music』は彼らの最高傑作として名高く、全米R&Bチャートでトップ10入りしたメロウな名曲「I've Just Begun to Love You」や、躍動感あふれるファンク「Do Me Right」「Groove Control」などが生まれた。その後も『The Second Adventure』(1981年)、『Right Back at Cha!』(1982年)など、都会的で弾むようなウエストコースト・ブギー/ファンクを次々と放った。
Dynastyが残したタイトで煌びやかなサウンドは、後世のヒップホップ/R&Bシーンにおいて絶大な影響力を誇る。とりわけ名曲「Adventures in the Land of Music」は、1996年にキャンプ・ロー(Camp Lo)が歴史的クラシック「Luchini AKA This Is It」(Ski Beatz制作)でループ・サンプリングしたことで決定的な名声を得た。さらにアンジー・マルティネスやウィズ・カリファらにもサンプリングされるなど、時代を超えてフロアを揺らし続ける不滅のウエストコースト・ブギーの至宝である。