Vinyl Record Reviews
Fred Ventura(フレッド・ヴェンチュラ、本名 Federico Di Bonaventura、1962年7月16日ミラノ生まれ)は、イタロ・ディスコおよびエレクトロ・ポップを代表するイタリアのシンガー、ソングライター、プロデューサー。哀愁に満ちたメロディとタイトなシンセ・ビートを武器に、80年代イタロ・ディスコの黄金期を牽引した。
1979年にパンクやニューウェイヴのバンドでドラマーとしてキャリアをスタート。1980年代初頭にはミラノのアンダーグラウンド・シーンで影響力を持ったポストパンク・バンド「State of Art」のボーカルを務めた。
バンド脱退後、Roland Juno-60シンセサイザーとOberheim DXドラムマシンを用いた4トラックカセットでの宅録からソロ活動を開始。New Orderの「Blue Monday」やBobby Oのサウンドに影響を受け、イタロ・ディスコの爆発とともにダンスフロア向けのエレクトロ・ポップへとスタイルを発展させた。
1983年から1989年にかけて11枚の12インチ・シングルとアルバム『East & West』(1989年)をリリース。名プロデューサー陣のTuratti & ChieregatoやFarina & Crivellenteらと組み、「The Years (Go By)」「Wind of Change」「Night and Day」「Lost in Paris」など、哀愁漂うメロディと疾走感あふれるシーケンスが融合したクラシックを連発。イタリアのみならずヨーロッパ各地やアメリカのクラブでも高い人気を獲得した。
1980年代後半以降もハウスやテクノのプロデューサー、リミキサー、レーベルのA&Rとして精力的に活動。近年は自身のレーベル「Disco Modernism」の運営や、Paolo Gozzettiとのユニット「Italoconnection」を通じて、現代のエレクトロ/イタロ・ディスコ・リバイバルの最前線に立ち続け、世代を超えたリスペクトを集めている。