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Freeezは、1978年にロンドンで結成されたイギリスのファンク/ダンス・グループだ。中心人物はジョン・ロッカ(John Rocca)で、初期メンバーとしてピーター・マース(ベース)、アンディ・ステネット(キーボード)、ポール・モーガン(ドラム)が参加した。ファンク、ソウル、ディスコ、ジャズ・ファンクを融合したサウンドで、1980年代前半のダンス・シーンを席巻した。
Freeezは、インディペンデント制作のシングル「Keep in Touch」でクラブシーンから注目を集めた。1981年には、イングリッド・マンスフィールド・オールマンをゲスト・ボーカルに迎えたデビュー・アルバム『Southern Freeez』を発表している。
この作品に収録された同名曲「Southern Freeez」は、全英シングル・チャートで8位を記録した。爽やかなメロディと軽快なジャズ・ファンク、ディスコの要素を組み合わせた作りで、ブリット・ファンク(Brit-Funk)を代表する歴史的名曲として親しまれている。
前期のFreeezは、エレクトリック・ピアノの心地よいコードワーク、グルーヴィーなスラップ・ベース、ラテン風味の軽快なパーカッションを組み合わせたサウンドが特徴だ。米国のファンクとは一味違う、洗練されたロンドンのクラブ・カルチャーを象徴するサウンドを確立した。
バンドの一時的な解散や再編を経て、1983年にグループは劇的な転換期を迎える。ニューヨークへ渡り、アフリカ・バンバータの「Planet Rock」などを手がけて初期ヒップホップ/エレクトロ・シーンを牽引していた鬼才プロデューサー、アーサー・ベイカーとタッグを組んだ。
そこで生み出されたのがシングル「I.O.U.」だ。アーサー・ベイカーの提案でジョン・ロッカ自身がリード・ボーカルを担当し、ローランドTR-808などのドラムマシン、シーケンサー、シンセサイザー、ボコーダーを駆使した先鋭的なサウンドを提示した。この曲は全英チャート2位、全米ビルボード・ダンス・チャート1位を記録する世界的メガヒットとなった。
「I.O.U.」の大成功に続き、1983年にアルバム『Gonna Get You』をリリース。「Pop Goes My Love」「Love's Gonna Get You」などのシングルもヒットを記録した。
この時期のFreeezは、前期のオーガニックなジャズ・ファンクから、ニューヨーク直系の最先端エレクトロ・ファンク/ダンス・ポップへと進化を遂げた。その斬新なエレクトロニック・ビートは、後のフリースタイルやブレイクダンス、初期ハウス・ミュージックの発展にも多大な影響を与えた。
Freeezの歴代メンバーおよびレコーディング参加ミュージシャン:
Freeezの活動後、ジョン・ロッカはソロ・アーティストおよびプロデューサーとしても活動を継続。「I Want It to Be Real」などのダンス・クラシックを発表し、クラブ・シーンで根強い支持を集めた。
Freeezは、1980年代初頭のブリット・ファンク・ムーヴメントの頂点を極めると同時に、ニューヨークのエレクトロ・ファンクの革新性をいち早く取り入れた稀有なグループである。『Southern Freeez』のオーガニックなグルーヴと「I.O.U.」のエレクトロニックな高揚感は、今なお世代を超えて多くのDJやリスナーに愛され続けている。