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Grupo Los Yoyi(グルーポ・ロス・ヨジ / Los Yoyi)は、1970年代半ばから後半にかけてキューバで活動した伝説的なアフロ・キューバン・ファンク/サイケデリック・ディスコ/フュージョン・グループだ。中心人物は、ベーシスト兼キーボード奏者で、作編曲やプロデュースも手掛けたJorge Soler León(ホルヘ・ソレール・レオン)である。
Grupo Los Yoyiは、1977年にキューバの国営レーベルAreito(EGREM傘下)から唯一のフル・アルバム『Yoyi』(LD-3662)を発表した。冷戦下の社会主義体制下にあった当時のキューバにおいて、アメリカの最新鋭ファンクやP-Funk、ディスコ、サイケデリック・ロックの潮流をダイレクトに取り入れた録音が残されたこと自体、音楽史上きわめて特異で貴重な出来事であった。
Los Yoyiのサウンドは、アフロ・キューバンの伝統的なパーカッションとポリリズムを土台に構築されている。コンガやティンバレスが繰り出す強烈なラテン・ビートに、地を這うように太くうねるベースラインが噛み合い、アメリカ産ファンクとは一味違う灼熱の推進力を生み出している。
そこへワウワウ・ギター、ハモンド・オルガン、スペーシーなシンセサイザーが絡み合い、サイケデリックでコズミックな音響空間を作り出す。「Banana」「Del Copacabana A 34」「Paco La Calle」「Ruta 30」といった代表曲に見られるように、濃密なラテン・グルーヴを保ちながらダンスフロアを揺るがすディスコ/ファンクの反復美と実験精神が同居しているのが大きな特徴だ。
アルバム『Yoyi』は、当時のキューバ国内でのプレス枚数・流通量が限られていたことから、後年に世界のクレート・ディガーやDJの間で「キューバン・レア・グルーヴの究極の聖杯(Holy Grail)」として崇められる幻のメガレア盤となった。単なる希少性にとどまらず、楽曲や演奏自体の圧倒的なクオリティが世界的なカルト人気を決定づけた。
後年、Black Pearl RecordsやMr Bongoなど欧州の名門レーベルから正規リイシューが行われたことで広く知られるようになり、現在ではイラケレ(Irakere)やロス・ヴァン・ヴァン(Los Van Van)らと並び、1970年代キューバが生んだ突然変異的かつ最高峰のファンク・クラシックとして世界的な絶賛を受けている。