Jazz Liberatorz

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Jazz Liberatorz

Jazz Liberatorzとは

Jazz Liberatorz(ジャズ・リベレーターズ)は、1999年にフランス・イル=ド=フランス地域圏モー(Meaux)で結成された3人組のプロデューサー/ビートメイカー・ユニット。DJ Damage、Dusty、Madhi(a.k.a. Ben)の3名からなる。ア・トライブ・コールド・クエストやデ・ラ・ソウル、ザ・ファーサイドといった1990年代「ネイティブ・タン」一派のジャズ・ラップ黄金期を深くリスペクトし、ヨーロッパの洗練されたクラブ・ジャズとUSゴールデン・エラ直系のブームバップを高次元で融合させた、フレンチ・ジャジー・ヒップホップの最高峰グループである。

限定12インチでのカルト的人気とKif Music

彼らはパリのインディー・レーベルKif Musicを拠点に、2003年頃から自主・限定で12インチ・シングルを精力的にリリース。温もりあふれるフェンダー・ローズのエレピ、しなやかにうねるウッドベース、哀愁漂うホーン・サンプル、そしてタイトでクリスプなドラム・ブレイクを軸としたそのサウンドは、当時のクラブ・シーンに衝撃を与えた。

Aloe Blacc(Emanon)、Mos Def、The PharcydeのFatlipら、米アンダーグラウンドの実力派MCをいち早くフィーチャーした高水準な楽曲群は、世界中のクレイト・ディガー(レコード堀り師)やDJの間で激しい争奪戦を巻き起こし、カルト的な人気を確立した。

世界的大ヒット『Clin d'œil』と『Fruit Of The Past』

2008年、満を持して発表した1stフル・アルバム『Clin d'œil(クランドゥイユ/フランス語で「ウインク」の意)』は、ジャジー・ヒップホップ史に燦然と輝く世界的マスターピースとなった。Sadat X、Buckshot、J-Live、Asheru、そしてThe PharcydeのFatlipとTre Hardsonが揃い踏みした「Ease My Mind」など超豪華な客演陣を迎え、折しも日本やヨーロッパで全盛を極めていたNujabesらによるメロウ・ヒップホップ・ムーブメントと共鳴し、国境を超えた大ヒットを記録した。

翌2009年には、入手困難を極めていた初期の激レア12インチ音源やインストゥルメンタル、未発表曲、リミックスを一挙に集約したアーカイヴ・アルバム『Fruit Of The Past』を発表。初期の荒々しくも研ぎ澄まされたサンプリング・美学を提示し、グループの評価を不動のものとした。

音楽的特徴と後世への絶大な影響力

Jazz Liberatorzの真骨頂は、サンプリングと生演奏の境界を滑らかに溶け込ませたオーガニックで優雅な音像設計にある。2000年代後半、デジタルなシンセサイザー主導のダンス・ビートが主流化していたヒップホップ・シーンにおいて、90年代の豊潤なジャズ・フィーリングと黒いグルーヴを愚直に継承・洗練させた。

彼らが切り拓いたメロウなビート・メイクの美学は、日本を含む世界中のビートメイカーに直接的な影響を与え、2010年代以降のローファイ・ヒップホップ(Lofi Hip Hop)やチルホップ隆盛における決定的な礎石として、現在も絶大なリスペクトを受け続けている。

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