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John Williams(ジョン・ウィリアムズ、1932年2月8日生まれ)は、アメリカ・ニューヨーク州ロングアイランド出身の作曲家、指揮者、ピアニストだ。映画音楽の歴史において最も広く知られ、絶大な影響力を持つ現代音楽界の巨匠である。後期ロマン派の管弦楽法を映画音楽に甦らせた新ロマン主義(Neo-Romanticism)の旗手として、ハリウッドにおけるシンフォニック・スコアの黄金期を築き上げた。
ジャズ・ドラマーの父のもとに育ち、ジュリアード音楽院でピアノを学んだウィリアムズは、1950年代から1960年代初頭にかけて「Johnny Williams」名義でハリウッドのトップ・スタジオ・ピアニストとして頭角を現した。映画やテレビの録音セッションで活躍し、ヘンリー・マンシーニが手掛けた伝説的テレビドラマ『ピーター・ガン(Peter Gunn)』(1958年)のドライヴする象徴的なピアノ・リフを演奏していたのも若き日の彼である。
やがて作編曲家として頭角を現し、テレビ番組のテーマ曲やコメディ、パニック映画などの劇伴を手掛けながら、映画音楽作家としての確固たる地位を築いていった。
1970年代以降、ウィリアムズは映画音楽史を揺るがす名作を次々と世に送り出した。映画監督スティーヴン・スピルバーグとは半世紀以上にわたる盟友関係を結び、『ジョーズ』(1975年)、『未知との遭遇』(1977年)、『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981年)、『E.T.』(1982年)、『ジュラシック・パーク』(1993年)、『シンドラーのリスト』(1993年)、『プライベート・ライアン』(1998年)など、映画史に残る傑作の数々を彩り続けた。
さらにジョージ・ルーカス監督による『スター・ウォーズ』全9部作サーガでは、登場人物や舞台、心理に対応する主題を配置する「ライトモティーフ(示導動機)」を緻密に張り巡らせ、映画音楽におけるフル・オーケストラの圧倒的な力を世界に再認識させた。
映画音楽の枠を越え、『スーパーマン』(1978年)、『ホーム・アローン』(1990年)、『ハリー・ポッター』シリーズの「ヘドウィグのテーマ」、さらにはオリンピック公式テーマ曲など、世代や国境を越えて親しまれる旋律を無数に生み出した。長男ジョセフ・ウィリアムズがロックバンドTOTOのリード・ボーカルを務めるなど、音楽一家の父としても知られる。
また指揮者としても名高く、1980年から1993年まで名門ボストン・ポップス・オーケストラの常任指揮者を務めた(現在は桂冠指揮者)。近年ではウィーン・フィルハーモニー管弦楽団やベルリン・フィルハーモニー管弦楽団に客演指揮者として招かれ、自作を自ら指揮したコンサートはいずれもクラシック音楽界を揺るがす歴史的成功を収めた。
ウィリアムズはアカデミー賞を5回受賞し、ノミネート回数は54回に達する。これは存命の人物として世界最多であり、個人記録としてもウォルト・ディズニーに次ぐ映画史上第2位の金字塔である。さらにグラミー賞を27回受賞するなど、獲得した栄誉は枚挙にいとまがない。
映像のドラマツルギーを完璧に増幅させる構成力、卓越した対位法と華麗なオーケストレーション、そして一度聴いたら忘れられない主題提示の力。John Williamsの音楽は、映画音楽というジャンルの枠を超えて、20世紀から21世紀におけるクラシック/管弦楽の発展そのものを体現する至宝として輝き続けている。