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Judy Mowatt(本名Judith Veronica Mowatt)は、1952年12月23日生まれのジャマイカ出身のレゲエ・シンガーだ。1960年代後半から活動を始め、グループ、コーラス、ソロのそれぞれで足跡を残している。
ゴードン・タウンで生まれたJudy Mowattは、もともと看護師を目指していたという。13歳でダンス・グループに入り、ジャマイカやカリブ海の島々を巡業したあと、1967年にBeryl Lawson、Merle Clemensonとヴォーカル・トリオThe Gaylettes(Gaytones名義もあり)を結成した。
The Gaylettesは「Silent River Runs Deep」でジャマイカでヒットを記録している。グループはLawsonとClemensonがアメリカへ移ったことで1970年ごろに解散し、その後Mowattはソロ活動へ移った。
ソロ期の初めには、Federal Recordsとの契約の関係で「Judy Mowatt」の名前を自由に使えず、Julianne、Julie-Ann、Jean、Julienなどの別名義でも録音していた。このため、Bunny Wailerの妻Jean Wattと混同されることもあった。
Judy Mowattのキャリアで大きな転機になったのが、Rita Marley、Marcia Griffithsと組んだI Threesとしての活動だ。Marcia Griffithsの録音でコーラスを務めた際、Rita Marleyと一緒に歌ったことをきっかけに3人の結びつきが強まり、1974年からBob Marley & The Wailersのバッキング・ヴォーカルを担当した。
以後、1981年にBob Marleyが亡くなるまで、世界各地のツアーや録音に参加している。1975年春には、Jackson 5公演の前座としてマーリーが出演したステージにも3人で立った。
Judy Mowattはラスタファリの精神性に惹かれ、Twelve Tribes of Israelに加わった。ラスタファリの思想に関心を持ちながらも、女性を軽んじる考え方には距離を置いていたとされる。男女の歌手が対等に舞台に立つことについて、本人は「それこそ私がずっと求めていたこと」と語っている。
影響を受けた歌手としては、Aretha Franklin、Otis Redding、Curtis Mayfield、Dionne Warwick、The Staple Singers、Marcia Griffiths、The Soulettesなどが挙げられている。
1975年にはTuff Gongから初のソロ・アルバム『Mellow Mood』を発表した。1979年の『Black Woman』は自身のレーベルAshandanから出した作品で、女性がプロデューサーを務めた初めてのレゲエ・アルバムとして知られている。Freddie McGregorとの共同作業で制作され、Bob Marley「Concrete Jungle」のカヴァーも収録している。
このアルバムについて、Kevin O'Brien ChangとWayne Chenは『Reggae Roots』で「女性によるレゲエ・アルバムの最高傑作と広く認められている」と評している。収録曲「Joseph」は、Bob Marleyを聖書のヨセフの生まれ変わりだと信じたMowattが、存命中のマーリーに捧げた曲だ。
1982年の『Only a Woman』は、精神性とフェミニズム的なテーマを持つ作品として評価されている。1985年の『Working Wonders』では、女性として初めてグラミー賞レゲエ部門にノミネートされた(受賞はJimmy Cliff)。その後も『Love Is Overdue』(1986年)、『Look at Love』(1991年)などを発表している。
1980年代から1990年代にかけては、Sly & Robbieとともに北米ツアーも行った。1986年にはRita Marley、Marcia GriffithsとのI-Three名義でアルバム『Beginning』もリリースしている。
1999年には、ジャマイカ政府から音楽への貢献に対して殊勲勲章(Order of Distinction、オフィサー級)を授与された。1990年代後半にはラスタファリからキリスト教に改宗し、現在はゴスペルを歌っている。Freddie McGregorとの間には娘Yashemabeth McGregorがいる。