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Karmakanicは、スウェーデン・マルメ出身のベーシスト/キーボーディスト、Jonas Reingoldが2002年に立ち上げたプログレッシブ・ロック・グループだ。固定メンバーのバンドというより、Reingoldの構想を形にするために集まったミュージシャンたちのプロジェクトとして始まっている。作曲とプロデュースもReingold自身が担ってきた。
デビュー作は2002年の『Entering the Spectra』。続いて2004年に『Wheel of Life』、2008年にInside Out Musicから『Who's the Boss in the Factory?』、2011年に『In a Perfect World』、2016年に『Dot』を発表している。そこからしばらく新作は空き、2025年3月に『Transmutation』をリリースした。
この間、ReingoldはThe Flower Kings、Kaipa、The Tangent、Steve Hackettのバンドなどで活動していた。Karmakanicの制作ペースが長く空いた背景には、こうした他プロジェクトでの仕事が重なっていたことがある。
Karmakanicには、作品ごとに多くの実力派が参加している。名前が挙がっているミュージシャンには、Simon Phillips、Nils Erikson、Morgan Ågren、Nick D'Virgilio、John Mitchell、Zoltan Csörsz、Marcus Liliequist、Krister Jonsson、Göran Edman、Lalle Larssonなどがいる。
特に長くボーカルを務めてきたのはGöran Edmanだが、『Transmutation』では長期ツアーに参加できなくなったため、John Mitchellがボーカルを担当している。Reingoldはこの布陣を「プログレ界のレアル・マドリード」と表現していた。
サウンドの軸は、The Flower Kingsに通じるメロディアスなシンフォニック・プログレだ。そこにネオ・プログレやメタル寄りの要素も加わる。演奏面では、複雑な構成だけでなく、ベースやキーボードの動きがはっきり聴こえる作りになっている。
また、KarmakanicはバンドというよりReingoldの作曲観を反映したプロジェクトとして見たほうが整理しやすい。楽曲の設計やアレンジの方向性は、Reingoldの他の活動ともつながっている。
Jonas Reingoldは1969年生まれ。1999年にThe Flower Kingsへ正式加入し、2000年からKaipa、2003年からThe Tangentにも参加してきた。北欧プログレ・シーンの中心的なベーシストとして知られている。
2009年には自身のレーベルReingold Recordsを設立している。KarmakanicはThe Flower Kingsとメンバーが重なる時期もあり、Lalle Larssonのように両方に関わるミュージシャンもいる。北欧プログレの人脈の中で動いてきたユニットとして見ると、位置づけがわかりやすい。
2025年の『Transmutation』では、従来の流れを保ちながらも、参加メンバーの顔ぶれに変化があった。John Mitchellをフロントに置き、曲ごとにゲストを招く体制を採っている。ミックスはChris Lord-Algeが担当した。
長い空白のあとに出た作品なので、過去作とのつながりを持ちながら、制作体制を組み替えたアルバムとして注目されている。