Vinyl Record Reviews
Kongasは、1970年代初めにフランスで結成されたグループだ。メンバーにはRaymond Donnez(Don Ray)やMarc Cerrone(セローン)が名を連ねていて、のちにディスコの世界で存在感を強める人物たちが在籍していた。
Cerroneはクラブ・メッドの音楽監督として働いていたころ、サントロペの路上でドラムを叩いているところをEddie Barclayの目に留まった。Barclayの勧めで地元のクラブで演奏することになり、数週間前に知り合ったミュージシャンたちを誘って演奏したところ成功し、その流れで夏のあいだ伝説的なクラブ「Papagayo」で演奏することになった。その後、Barclayのレーベルと契約している。
Kongasの音は、ロックンロールの推進力に、アフリカ音楽からの影響が見える打楽器のリズムを重ねたものとして紹介されることが多い。プログレッシヴ・ロックとアフロ・ファンクを混ぜたグループとして扱われることもある。
「Boom」が小ヒットとなり、ヨーロッパ、日本、アフリカをツアーしている。1974年にはBarclayからデビュー作『Afro Rock』を発表した。この時期は音楽性の違いもあり、Cerroneはいったんグループを離れた(時期は資料によって異なる)。以後は作曲家・プロデューサーのAlec Costandinosが中心的な作り手になった。
その後、Cerroneは1977年に戻り、2作目『Africanism』をプロデュースしている。この作品では、A面を占める表題曲と、Spencer Davis Groupの「Gimme Some Lovin'」をつないだメドレーが目玉になっている。録音はロンドンのTrident、パリ、ミュンヘンのMusiclandで行われた。
Cerroneはソロでディスコの重要人物になり、Don Rayもディスコの分野で名前を上げた。
1978年には、ニューヨークのディスコ・レーベルSalsoulがTom Moultonに『Afro Rock』収録曲のうち4曲をリミックスさせ、『Anikana-O』として発表した。Alec Costandinosが共作・プロデュースした「Anikana-O」と「Kongas Fun」は、Kongasの代表曲として知られていて、編集盤にもたびたび収録されている。
2014年には、CerroneのレーベルPréférenceとBecause Musicから編集盤『The Best of Kongas』がリリースされている。