Larry Young

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Larry Young

概要

Larry Young(ラリー・ヤング、ムスリム名:Khalid Yasin、1940年10月7日 - 1978年3月30日)は、アメリカ・ニュージャージー州ニューアーク出身のジャズ・オルガン奏者/ピアニスト。ジミー・スミスが築き上げたソウル・ジャズやブルース主体のハモンドB-3オルガンの演奏体系に根本的な革命をもたらし、ジョン・コルトレーンやマッコイ・タイナーのモーダル・ジャズ(旋法和声)やアヴァンギャルドな語法を注入したことから「ハモンドオルガンのジョン・コルトレーン」と称された。Blue Noteに残した歴史的傑作『Unity』をはじめ、マイルス・デイヴィス『Bitches Brew』への参加、ザ・トニー・ウィリアムス・ライフタイムでの活動などを通じて、ジャズ・ロックやエレクトリック・フュージョンの黎明期を先駆した天才イノベーターである。

ブルーノート時代と金字塔『Unity』

プレスティッジでの初期リーダー作を経て名門ブルーノート・レコード(Blue Note)と契約したヤングは、1965年録音(1966年発表)のアルバム『Unity』でオルガン・ジャズの新たな地平を切り拓いた。ウディ・ショウ(トランペット)、ジョー・ヘンダーソン(テナー・サックス)、そしてコルトレーン・カルテットで名声を博したエルヴィン・ジョーンズ(ドラム)という最高峰のポスト・バップ奏者たちを迎え、従来のブルース進行やウォーキング・ベースのクリシェを打破。4度和声や浮遊するペダル・ポイント、管楽器奏者のように奔放に舞うソロ・ラインを展開し、モダン・ジャズ史に輝く不朽の金字塔を打ち立てた。

ハモンド・オルガン奏法の革新

ヤングのサウンドを決定づけたのは、ハモンド・オルガンのドローバー(ストップ)の精緻なコントロールによる倍音操作であった。リードとバッキングを同時に担いながら、幽玄でスペイシーな音像を現出させる独自の音作りは、オルガンを単なるソウルフルな伴奏楽器から、深遠な精神性と前衛性を表現するモダン・インストゥルメントへと飛躍させた。

ジャズ・ロックの創始と歴史的セッション

1960年代末、ヤングはエレクトリック・ジャズの革新の中心へと躍り出た。マイルス・デイヴィスの金字塔『Bitches Brew』(1969年)のセッションに参加したほか、天才ドラマーのトニー・ウィリアムス、ギタリストのジョン・マクラフリンと共に伝説のジャズ・ロック・トリオ「The Tony Williams Lifetime」を結成。衝撃作『Emergency!』(1969年)において、爆音と超人的なインタープレイでフュージョン前夜のジャズ・ロックの幕を開けた。また、ジミ・ヘンドリックスとの歴史的スタジオ・ジャムや、サンタナとマクラフリンの共演盤『Love Devotion Surrender』(1973年)でも神がかり的な名演を残した。

後期の宇宙的展開と早すぎる死

1970年代に入ると、サイケデリックで神秘的な大作『Lawrence of Newark』(1973年)や、洗練されたスペース・ジャズ・ファンクを展開した『Larry Young's Fuel』(1975年)など先鋭的なリーダー作を相次いで発表。しかし1978年3月30日、肺炎の悪化によりニューヨークにてわずか37歳の若さで夭折した。ハモンドオルガンの表現領域を未踏の宇宙へと拡張したその音楽的遺産は、現代のジャズ、ファンク、ロックに至るまで、後世の鍵盤奏者たちに絶大な影響を与え続けている。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Jazz Fusion Jazz-Funk
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