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Teruo Nakamura(中村照夫、1942年3月3日 - )は、東京都出身の日本人ジャズ・ベーシスト、音楽プロデューサー、バンドリーダー。1964年に単身渡米し、ニューヨークのジャズ・シーンの最前線で半世紀以上にわたり活動を続けてきた。自身の率いた「The Rising Sun Band」で全米規模の成功を収め、日本人ジャズ・ミュージシャンの国際的活躍における偉大なパイオニアとして知られている。
日本大学芸術学部を経て、1964年に22歳で単身ニューヨークへ渡る。名ベーシストのレジー・ワークマン(Reggie Workman)にウッドベースを師事し、本場ニューヨークのジャズ・アンダーグラウンドで腕を磨いた。
1969年、伝説的ドラマーであるロイ・ヘインズ(Roy Haynes)のHip Ensembleにレギュラー・ベーシストとして抜擢され、ハービー・ハンコックやファラオ・サンダースらトップ・プレイヤーと共演を重ねる。この時期、若手気鋭のサックス奏者スティーヴ・グロスマン(Steve Grossman)やドラマーのレニー・ホワイト(Lenny White)らと運命的な絆を結んだ。
1973年、スティーヴ・グロスマン、レニー・ホワイト、アルフォンス・ムゾーン、ヒューバート・イーヴスらを率いてリーダー作『Unicorn(ユニコーン)』を録音。日本の名門インディペンデント・ジャズ・レーベル「スリー・ブラインド・マイス(Three Blind Mice)」からリリースされた。
中村のアコースティック/エレクトリック・ベースを中心とするスピリチュアルで疾走感溢れるモーダル・ジャズ/ジャズ・ロック・サウンドは、和ジャズ/ジャズ・フュージョンの最高峰として世界的な評価を受け、現在もレア・グルーヴの至宝として高く評価されている。
1970年代半ば、中村は自身のグループ「The Rising Sun Band」を結成。ボブ・ミンツァー(サックス)、マーク・グレイ(シンセサイザー)、アート・ゴア(ドラムス)、森士郎(ギター)ら日米の精鋭ミュージシャンを擁し、よりファンキーでスペーシーなクロスオーバー/フュージョン・サウンドを展開した。
1976年のアルバム『Rising Sun』や1977年の『Manhattan Special』(ポリドール)は全米ジャズ・チャートの上位にランクインする大ヒットを記録。日本人リーダーとして初となるニューヨークのカーネギー・ホールやマディソン・スクエア・ガーデンでの単独公演を成功させた。
1980年代以降はプロデューサーとしても多大な手腕を発揮。ジョージ・ベンソン、スタンリー・タレンタイン、グローヴァー・ワシントン・ジュニア、ヘレン・メリルら名立たる巨匠たちのアルバムを50作以上プロデュースした。ベーシストとしての確固たるグルーヴ感覚とアレンジ能力が、作品全体の洗練された設計に存分に発揮された。
1999年には『スイングジャーナル』誌主催の第24回南里文雄賞を受賞。日本とアメリカのジャズの架け橋として、80代を迎えた現在も精力的に活動を続けている。