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Lonnie Liston Smith And The Cosmic Echoes は、キーボード奏者ロニー・リストン・スミスを中心に1973年ごろ始動したグループで、フュージョン、ソウル、ファンクを混ぜたジャズ・ファンクで知られる。
ロニー・リストン・スミスは1940年にバージニア州リッチモンドで生まれた。1965〜66年にはアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに短期間在籍し、ローランド・カーク、マックス・ローチ、ベティ・カーターらと共演している。
その後、1968年にファラオ・サンダースのグループに加わり、『Thembi』でエレクトリック・キーボードを試し始めた。1971〜73年にはガトー・バルビエリのツアーに参加し、その柔らかなラテン寄りのサウンドが自身の方向性に影響を与えた。1972年にはマイルス・デイヴィスのバンドにも加わり、『On the Corner』に参加した。
1973年、ロニー・リストン・スミスは、サンダースやバルビエリを手がけたボブ・シールの後押しを受けて、シールのフライング・ダッチマン・レーベルから Lonnie Liston Smith And The Cosmic Echoes 名義でデビューした。最初の『Astral Traveling』(1973年)はインストゥルメンタル中心の作品だ。翌1974年の『Cosmic Funk』からは、弟のドナルド・スミスがボーカルで参加している。
ロニー・リストン・スミス自身は、自らの精神的な目標について「人類の意識を広げようとしていた」と語っている。
1975年の『Expansions』は、1974年11月にニューヨークで録音されたアルバムで、表題曲はドナルド・スミスが歌っている。Ace RecordsのDean Rudlandは、この曲を「最もよく知られたジャズ・ファンクの古典のひとつ」と呼び、「何世代ものクラバーへの影響は計り知れない」と書いている。
AllMusic の Thom Jurek は5つ星を付け、「完全なジャズ・アルバムであり、同時にまったくファンキーなソウル・ジャズ」で、「スムース・ジャズの名作の多くを先取りしている」と評した。収録時のメンバーには David Hubbard、Michael Carvin、Lawrence Killian、Leopoldo Fleming らが参加していた。
続く『Visions of a New World』(1975年)は、グループで最も成功したアルバムとして知られている。1976年の『Reflections of a Golden Dream』は、フライング・ダッチマンでの最後のアルバムになった。
この時期のスムーズなジャズ・ファンクは、クロスオーバーの聴き手、とくにヨーロッパと日本で人気を集めた。グループは1976年ごろに解散し、1977年にはライヴ盤『Live!』がリリースされている。
ロニー・リストン・スミスはその後コロムビアに移籍し、1978年の『Loveland』『Exotic Mysteries』を発表した。若きマーカス・ミラーがベースを弾いた「Space Princess」は、ディスコ/R&Bのヒットになった。
1980年代もボブ・シールとの関係は続き、シールのドクター・ジャズから出た1983年の『Dreams of Tomorrow』では再びドナルド・スミスがボーカルで参加している。
ロニー・リストン・スミスの初期作品は、アシッド・ジャズやヒップホップに影響を与えた。1993年にはラッパーのグールーによる『Jazzmatazz, Vol. 1』にも参加している。
Cosmic Echoes 時代の録音は、その後も若い世代のミュージシャンに参照され、サンプリングも行われてきた。「Expansions」と「A Chance for Peace」は『グランド・セフト・オート』などのゲームでも使われている。