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Light Asylumは、2007年にニューヨーク・ブルックリンで始まったアメリカのポストパンク/ダークウェイヴ系プロジェクトだ。中心人物はシアトル出身のシャノン・ファンチェスで、彼女が自身の活動として立ち上げたところから始まっている。ファンチェスは2001年にブルックリンへ移住し、その後の10年ほどのあいだにTV On The Radio、!!!(Chk Chk Chk)、Telepathe、Teengirl Fantasyなどのバンドでヴォーカリストとして活動したほか、The Knife、Peaches、LCD Soundsystemらのツアーやレコーディングにも関わってきた。
Light Asylumは当初、シャノン・ファンチェスとブルーノ・コヴィエロ・Jr.の2人組として動き出した。ファンチェスが、友人の楽曲でギターを弾いていたコヴィエロの演奏を聴いて声をかけ、キーボード奏者として迎えたことがきっかけになっている。後年、ブルーノ・コヴィエロは2012年に離脱している。クレジット上ではラファエル・ラドナの名前も見られる。
Light Asylumのサウンドは、シンセポップ、エレクトロ、レフトフィールド、ダークウェイヴを軸にしている。参照点としては、Front 242、Cabaret Voltaire、Ministry、Clan of Xymoxといったインダストリアル/ダークウェイヴ系のアクトが挙げられている。一方で、フランキー・ナックルズやグリーン・ヴェルヴェットなどのハウス・ミュージックも視野に入っていて、80年代ポストパンク由来の要素とダンスフロア向けのビートを同じ曲の中で扱っている。
ファンチェスのヴォーカルは、彼女がそれまで参加してきたバンド群での経験ともつながって見える。ポストパンクやエレクトロ寄りの編成の上で、声とシーケンス、打ち込みのリズムを前面に出す構成がこのプロジェクトの基本になっている。
最初期の音源としては、2009年春に録音したデモをもとに自主制作EP『In Tension』を発表している。このEPは2011年にMexican Summerから再リリースされた。続いて2012年5月には、同じくMexican Summerからセルフタイトルのデビュー・アルバム『Light Asylum』をリリースした。
Light Asylumを追うなら、まずはダークウェイヴやインダストリアルの文脈で聴くのがわかりやすい。そこにハウスの要素が入ることで、単なる暗さだけでは終わらず、リズムの推進力が前に出てくる。ファンチェスのこれまでの活動歴を踏まえると、バンドの外側にあるシーンとの接点も多く、ブルックリンのエレクトロニック/オルタナティブな流れの中で位置づけやすいプロジェクトだ。