Lonnie Liston Smith And The Cosmic Echoes - Reflections Of A Golden Dream (1976)
Lonnie Liston Smith And The Cosmic Echoes 1976

Lonnie Liston Smith And The Cosmic Echoes - Reflections Of A Golden Dream (1976)

Jazz Funk / Soul Fusion Jazz-Funk

Lonnie Liston Smith And The Cosmic Echoes『Reflections Of A Golden Dream』

ロニー・リストン・スミスが、Lonnie Liston Smith And The Cosmic Echoes名義で残した1976年作『Reflections Of A Golden Dream』。フライング・ダッチマンでの5作目にして、同レーベルでの最後のアルバムとされる作品で、録音はニューヨークのMedia Soundで行われた。曲はすべてスミス自身が作曲し、彼が全体の構成を担っている。

制作背景・エピソード

本作は1976年9月にMedia Sound, NYCで録音された。クレジットでは「All compositions were conceived and directed by Lonnie Liston Smith」とされ、制作の中心にスミスがいたことが明記されている。プロデュースはBob ThieleとLonnie Liston Smithの共同名義で、Derek's Music Blogでは、実質的にはスミスが制作を主導し、Thieleはエグゼクティブ・プロデューサーに近い役割だったと紹介されている。

弟のDonald Smithはフルートとボーカルを担当し、David Hubbardがサックスとフルート、Al Andersonがベース、Wilby Fletcherがドラム、Guilherme FrancoとLeopoldo Flemingがパーカッションを担った。さらにトランペットにJon FaddisとJoe Shepley、コーラスにPatti Austin、Maeretha Stewart、Vivian Cherryが加わっている。Ace Recordsの紹介では、スミス自身のボーカルを聴ける最初のアルバムともされており、冒頭の「Get Down Everybody (It's Time for World Peace)」ではスミスがリード・ボーカルを取る。

この時期のフライング・ダッチマンは、1974年からRCAの資金と流通に頼っており、RCA側は商業的に成功するアルバムを求めていた。

時代の文脈

スミスは1940年、バージニア州リッチモンド生まれ。1965〜66年にアート・ブレイキーのジャズ・メッセンジャーズに短期間在籍し、ローランド・カーク、マックス・ローチ、ベティ・カーターらと共演した。1968年にファラオ・サンダースのグループに加わって『Thembi』でエレクトリック・キーボードを試し始め、1971〜73年にはガトー・バルビエリのツアーに参加。その柔らかなラテン寄りのサウンドが自身の方向性に影響を与えた。1972年にはマイルス・デイヴィスのバンドにも加わり、『On the Corner』に参加している。

1973年、サンダースやバルビエリを手がけたBob Thieleの後押しで、フライング・ダッチマンからロニー・リストン・スミス&ザ・コズミック・エコーズとしてデビュー。『Expansions』、『Visions of a New World』(1975年)を経て本作に至った。

「Get Down Everybody」は、1976年のディスコ・ブームを反映して、ディスコ、ファンク、ジャズ、ソウルを混ぜたダンス・フロア向けの曲だ。AllMusicのStephen Thomas Erlewineは、本作が『Expansions』より「少しファンク寄りに傾いている」と書いている。こうしたスムースなジャズ・ファンクの作品群は、クロスオーバーの聴き手、とくにヨーロッパと日本で人気を得た。

Derek's Music Blogによれば、本作は最も成功した『Visions of a New World』には及ばなかったものの、1976年のフライング・ダッチマンで最もよく売れた作品のひとつだった。コズミック・エコーズは1976年ごろに解散し、スミスはその後コロムビアへ移って『Loveland』や『Exotic Mysteries』を発表した。それでもThieleとの関係は1980年代まで続き、1983年の『Dreams of Tomorrow』はThieleのドクター・ジャズから出ている。

後世への影響

ロニー・リストン・スミスの初期録音は、アシッド・ジャズやヒップホップに影響を与えた。コズミック・エコーズ時代の録音は、若い世代のミュージシャンに名前を挙げられ、サンプリングされてきた。1993年にはラッパーのGuruの『Jazzmatazz, Vol. 1』にも参加している。

本作は英BGP(Ace Records)からCDとアナログで再発されている。

サウンド・聴きどころの評され方

Erlewineは本作に「優雅な精神的浮遊感」があり、「本質はまさに瞑想的」だと評している。Record CollectorのChris Needsは、BGP再発盤の評で「いつものように、スミスの旅路は前向きなメッセージを詰め込んでいる」と書き、流れを「ますます超越的になっていく航海」、終盤の「Journey Into Space」を「サン・ラを思わせる宇宙的な漂い」と表現し、この先駆的なレーベルの「ふさわしい送別」だとした。

楽曲ごとの紹介では、Derek's Music Blogが「Quiet Dawn」を弦とパーカッション、息づかいの聞こえるフルートによる曲として挙げ、「Beautiful Woman」ではDonald Smithのボーカルに触れ、「Goddess of Love」ではエコーのかかったフェンダー・ローズと弦を挙げている。ラストの「Journey Into Space」についても、フルートが異国の鳥のさえずりをまねていると記している。

評価・チャート

AllMusicの評価は5点満点中3点。

トラックリスト

  1. A1 Get Down Everybody (It's Time For World Peace) 4:19
  2. A2 Quiet Dawn 3:29
  3. A3 Sunbeams 3:52
  4. A4 Meditations 4:21
  5. A5 Peace & Love 2:39
  6. B1 Beautiful Woman 5:57
  7. B2 Goddess Of Love 4:24
  8. B3 Inner Beauty 2:18
  9. B4 Golden Dreams 4:47
  10. B5 Journey Into Space 2:29

動画プレイリスト

公開: 2026年10月

このアーティストについて

Lonnie Liston Smith And The Cosmic Echoes

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