Vinyl Record Reviews
Mark McGuireは1986年12月31日、オハイオ州クリーヴランド生まれのギタリストだ。ギターを軸にしながら、ヴォーカル、テープ、キーボード、その他の楽器も使い、ソロやサイドプロジェクトで活動している。ジャンル表記ではFolk, World, & Country、スタイルではFolk、Acousticに分類されている。
マクガイアは2005年、地元のベイ・ヴィレッジ/ウェストレイクでJohn Elliott、Steve Hauschildtとともに「Fancelions」名義で演奏を始め、その後まもなく改名してEmeraldsを結成した。初ライブは2006年6月とされている。
Emeraldsの編成は、John Elliottのシンセサイザー、Steve Hauschildtのシンセサイザー、Mark McGuireのギターという形だった。サウンド面では、アシュ・ラ・テンペルやタンジェリン・ドリームにつながるジャーマン・コズミック・ミュージックの影響と、アメリカ中西部のドローン/ノイズ・シーンの空気を組み合わせていた。代表作としては、2010年にEditions Megoから出た『Does It Look Like I'm Here?』がよく知られている。
マクガイアは2007年ごろからソロ活動も並行して進めている。ディレイやループを使ったギター演奏に、アコースティックな質感と電子的な処理を重ねる作風を固めていった。
ソロ名義では『Living With Yourself』(2009年)、『Get Lost』(2011年)を発表し、2014年にはDead Oceansから『Along the Way』をリリースした。Emeralds脱退後の2013年1月以降は、ソロでの活動が中心になっている。
Mark McGuireの音楽は、ギターを中心にしながら、ループやディレイを使って音を重ねる構成が目立つ。アコースティックな響きと電子処理を行き来する作りで、メロディや和音の動きよりも、音の持続や反復に重心が置かれている。
プロフィール情報では、ヴォーカル、テープ、キーボード、その他の楽器も扱っている。ギター単独のプレイヤーというより、複数の音源を組み合わせて曲を組み立てるタイプのアーティストとして見ておくと分かりやすい。
現在の拠点はオレゴン州ポートランドとされている。ソロでは、ジュリアナ・バーウィックやジェニー・ヴァルのツアーをサポートし、欧米、日本、オーストラリアなどでヘッドライナー公演も重ねている。