Vinyl Record Reviews
Michael Kiwanuka(マイケル・キワヌーカ)は、1987年5月3日にロンドン北部のマスウェル・ヒルで生まれたイギリスのシンガー・ソングライター、ギタリストだ。ジャンル表記ではRock、Funk / Soul、スタイルではAcoustic、Soul、Rhythm & Bluesが挙げられている。
両親はIdi Amin政権下のウガンダから逃れてきた移民で、本人はウェストミンスター大学で学んでいる。ソロで注目される前は、ChipmunkやBashyといったラッパーのセッション・ギタリストとして活動していた。
2011年6月、Communion RecordsからデビューEP『Tell Me A Tale』を発表した。同年はAdeleのツアーでサポートを務め、2012年1月にはBBCの新人投票「Sound of 2012」で1位に選ばれている。
この時期から、ソウル寄りの歌声とギターを軸にした演奏で注目を集めた。
デビュー・アルバム『Home Again』は、The BeesのPaul Butlerがワイト島ヴェントナーの自宅地下スタジオでプロデュースした作品だ。温かいヴィンテージ・ソウルとフォークの要素を持つ内容で、全英4位を記録し、ゴールド認定を受けている。
2作目『Love & Hate』ではDanger Mouseをプロデューサーに迎え、サイケデリックな方向性や大きなストリングスを取り入れている。この作品で初の全英1位を獲得した。収録曲「Cold Little Heart」はHBOのドラマ『Big Little Lies』のテーマ曲として使われ、広く知られるきっかけになった。
3作目『Kiwanuka』もDanger MouseとInfloがプロデュースしており、全英2位を記録した。2020年にはマーキュリー賞を受賞している。これで3度目のノミネートだった。
4作目『Small Changes』は2024年11月にPolydor/Interscopeからリリースされ、引き続きDanger MouseとInfloがプロデュースを担当している。全英2位を記録した。
Michael Kiwanukaの音楽は、60〜70年代のソウル、フォーク、サイケデリック・ロックの流れを受けている。Bill Withers、Otis Redding、Ray Charles、The Rolling Stonesなどを影響源として挙げていて、Marvin GayeやCurtis Mayfieldと比較されることも多い。
曲作りでは、内省的な歌詞やアイデンティティをめぐるテーマが目立つ。そこに現代的なプロダクションが組み合わさっていて、アコースティックな響きとソウルの感触が同居している。
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