Vinyl Record Reviews
Pages(ペイジズ)は、1970年代末から1980年代初頭にかけて米ロサンゼルスで活動したウェストコースト/AOR/フュージョン・グループである。アリゾナ州フェニックスの高校時代からの盟友であったリチャード・ペイジ(Richard Page、リード・ボーカル/ベース)とスティーヴ・ジョージ(Steve George、キーボード/ボーカル)の2人を中心に結成。西海岸屈指の超一流セッション・ミュージシャンたちをバックに配し、洗練された都会的コード進行、美しいボーカル・ハーモニー、緊密なフュージョン・アンサンブルを極限まで追求したAORの至宝として知られる。
Pagesが残した3枚のスタジオ・アルバムは、いずれもウェストコースト/AOR史上に残る名盤として神格化されている。
Pages時代の作品は、評論家や業界関係者から極めて高い称賛を受けながらも、当時は大きな商業的ブレイクには恵まれなかった。しかしリチャード・ペイジとスティーヴ・ジョージの卓越したソングライティングと歌唱力は引く手あまたとなり、クインシー・ジョーンズやドナ・サマー、ケニー・ロギンスらのセッションに重用された。
1982年のバンド解散後、二人はパット・マステロットやスティーヴ・ファリスを迎えてポップ・ロック・バンド「ミスター・ミスター(Mr. Mister)」を結成。「Broken Wings」「Kyrie」で全米1位を連発し、グラミー賞ノミネートを果たす世界的メガヒットを記録した。Pagesが残した3枚のアルバムは、単なるMr. Misterの前史にとどまらず、1970〜80年代転換期のロサンゼルス・スタジオ・シーンの職人技が凝縮された不朽のクラシックとして、現在も世界中のAORファンから熱烈なリスペクトを集め続けている。