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Public Image Limited(PiL)は、1978年にロンドンで結成されたポストパンク・バンドだ。セックス・ピストルズ解散後のジョン・ライドンが、キース・レヴィン、ジャー・ウォブル(ジョン・ワードル)、ジム・ウォーカーとともに立ち上げた。略称のPiLでも広く知られている。
デビュー作は1978年の『Public Image: First Issue』。続く1979年の『Metal Box』では、バンドの音像がはっきり形になった。1980年代以降も活動を続けたが、レーベルのヴァージン・レコードとの資金面の問題などを背景に、1993年にいったん活動を停止している。
その後、2009年に17年ぶりのライブを行って再始動した。以降も作品を発表していて、『This Is PiL』(2012年)、『What the World Needs Now』(2015年)、『End of World』(2023年)といったアルバムがある。
PiLの初期作では、ジャー・ウォブルの反復的で重いベースライン、キース・レヴィンの実験的なギター、ジョン・ライドンの刺すような歌い方が組み合わさっている。パンクの速さや単純さとは少し違う作りで、ダブの感覚も取り入れながら、独自のポストパンク・サウンドを作っていった。
ジャンル表記としてはRockに入るが、実際にはNew Wave、Post-Punk、Dubの要素が強い。特に『Metal Box』は、PiLの代表作としてよく挙げられている。
PiLは、その後のロック・バンドに影響を与えたグループとしても知られている。ソニック・ユース、ストーン・ローゼズ、トーキング・ヘッズが影響を公言しているほか、U2のジ・エッジはキース・レヴィンのギタースタイルから影響を受けたとされる。レッド・ホット・チリ・ペッパーズも、初期PiLの音に自身のファンク・ロックの原型を見ているようだ。
こうした流れから、PiLはパンクの次の段階を作ったバンドとして、ポストパンクからオルタナティブ・ロックまでのつながりを考える時に外せない存在になっている。
メンバーは時期によって変動している。初期の中心はジョン・ライドン、キース・レヴィン、ジャー・ウォブル、ジム・ウォーカーだった。その後もマーティン・アトキンス、ブルース・スミス、ジョン・マッギオーク、ルー・エドモンズ、スコット・ファース、ジネット・リーなど、多くのメンバーが参加している。
まずは『Public Image: First Issue』と『Metal Box』を押さえると、PiLの出発点と初期の方向性が見えやすい。再始動後の作品まで追うと、バンドが長い時間の中でどう変わってきたかも確認しやすい。