Rare Silk

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Rare Silk

Rare Silkとは

Rare Silk(レア・シルク)は、1978年にアメリカ・コロラド州ボルダーで結成されたジャズ・ヴォーカル・グループだ。Marylynn Gillaspie、Gaile Gillaspie、Marguerite Juenemannを中心とする女性ヴォーカリーズ・トリオとして始まり、その後Todd Buffaが加わって活動の幅を広げた。ジャンルはジャズ、ファンク/ソウルにまたがり、スタイル面ではフュージョンやスムーズ・ジャズの要素も持っている。

結成の背景

グループの中心になったGillaspie姉妹は、南カリフォルニア育ちで、父親がトランペット奏者だったという。幼い頃からビッグバンドやエラ・フィッツジェラルドを聴いて育ったことが、後の歌唱スタイルにつながっている。初期にはボルダーのコミュニティ・ラジオ局KGNUで、毎週3曲ずつ録音していたという記録がある。

当初は女性3人のヴォーカリーズ・グループとして活動していたが、Todd Buffaの加入後は4声編成になり、アンサンブルの組み方も変化した。スタンダード中心の路線から離れ、より実験的なハーモニーを取り入れていった。

活動の転機となった1980年

1980年、ベニー・グッドマンの公演で前座を務めた際にグッドマンの目に留まり、ツアーに誘われたことが大きな転機になった。そこからボストン・グローブ・ジャズ・フェスティバルでデビューし、PBSで放映もされた。その後はカーネギー・ホール、ハリウッド・ボウルのプレイボーイ・ジャズ・フェスティバル、日本のオーレックス・ジャズ・フェスティバルなどに出演している。

日本では1980年のAurex Jazz FestivalにBenny Goodmanとともに登場した記録があり、国際的な場でも活動していたことがわかる。

音楽的特徴

Rare Silkの特徴は、ジャズ・ヴォーカルを土台にしながら、ソウルやファンクの要素も取り込んでいる点にある。初期のヴォーカリーズでは、声そのものを楽器のように扱う構成が目立つ。Todd Buffaが加わってからは、デヴィッド・ボウイやトーキング・ヘッズからの影響も取り入れたとされ、従来のジャズ・コーラスとは少し違う方向へ進んでいる。

演奏面では、スイング感のあるフレージングと、複数の声が絡み合うハーモニーが軸になっている。ジャズの定番曲をただなぞるのではなく、声の重なり方や編曲で個性を出していたグループだ。

代表的な作品

1983年にPolydorから発表したデビュー・アルバム『New Weave』は、グループの名前を広く知られるきっかけになった作品だ。Billboardのジャズ・アルバム・チャートで2位を記録し、グラミー賞では最優秀ジャズ・ヴォーカル(デュオ/グループ)部門と、Buffaの編曲による編曲部門の2部門にノミネートされた。

続く『American Eyes』(1985年)はPalo Altoレーベルからのリリースで、4声編成になった後のグループの方向性を示す作品として挙げられる。

メンバーの変遷と解散

メンバーは活動の途中で入れ替わりがあり、Juenemannの脱退後はBarbara Reevesが参加し、その後Jamie Broumasに交代した。約10年の活動を経て、グループは1988年に解散している。

Marylynn Gillaspieは後年、活動を振り返って「楽しさより苦労のほうが大きくなっていた」と語っている。華やかな舞台の裏で、長く続ける難しさもあったことがうかがえる。

Rare Silkを聴くポイント

  • 女性ヴォーカリーズ・トリオとして始まり、後に4声編成へ移行した流れ
  • ジャズのスイング感と、ファンク/ソウル寄りの要素が混ざる編曲
  • Todd Buffa加入後に広がった、実験的なハーモニーの使い方
  • 『New Weave』で示された、ジャズ・ヴォーカル・グループとしての完成度
  • ベニー・グッドマンとの接点や、日本公演を含む活動歴

Rare Silkは、ジャズ・ヴォーカルの伝統を土台にしながら、80年代らしい編曲や感覚も取り入れたグループとして整理できる。活動期間は長くないが、ライブ出演歴や『New Weave』の評価を見ると、当時のジャズ・ヴォーカル・シーンでしっかり存在感を持っていたことがわかる。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Jazz Fusion Smooth Jazz
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