The Supreme Jubilees

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The Supreme Jubilees

The Supreme Jubileesとは

The Supreme Jubileesは、カリフォルニア州フレズノ出身のゴスペル・ソウル・グループだ。ジャンルの軸はFunk / Soulで、実際の音の作りはソウルやゴスペルの要素がはっきり出ている。

グループは2つの家族を中心に組まれた。Joe KingsbyとDave Kingsbyの兄弟、そしてDaveの息子であるDavid Kingsby Jr.がKingsby家の側を担い、Leonard Sandersがキーボード、弟のPhillips Sandersがドラム、Tim Sandersがベース、Melvin Sandersがテナーで参加した。さらに、どちらの家族にも属さないギタリストのLarry Priceが加わって、録音時の編成が固まった。

結成の背景

Sanders兄弟は、父のMarion Sandersが牧師を務めるフレズノのWitness of Jesus Christ教会で一緒に歌って育った。教会での合唱経験が、そのままグループの土台になっている。

Kingsby家とSanders家という身内を中心にした構成は、当時のゴスペル・グループらしいまとまりを作っていたようだ。そこにLarry Priceのギターが入ることで、ソウル寄りのバンド編成に近い感触も加わっている。

唯一のアルバム『It'll All Be Over』

The Supreme Jubileesが残したアルバムは1枚だけで、『It'll All Be Over』が1980年に発表された。自主レーベルのS&K(Sanders & Kingsby)から出た私家盤で、プレス枚数は500枚とされる。

録音はフレズノのTrac Record Co.で始まったが、グループがより太いベースを求めたことで、エンジニアとの間に食い違いが生まれたという。結果としてアルバム片面分にあたる4曲でセッションが打ち切られ、残りはヴァイセリアのSierra Recording Studioで仕上げられた。

また、ヴァイセリア滞在中にLeonard Sandersが眠りの中で霊的な体験をし、翌日にタイトル曲の自分のパートを一発録りしたという逸話も残っている。

音楽的な特徴

この作品の特徴は、カルテット・ゴスペルにファンクやディスコの要素を重ねたソウル寄りのサウンドにある。ゴスペルの歌い回しを保ちながら、演奏面では柔らかいグルーヴを前に出している。

歌詞は聖書的な内容が中心で、終末観を扱う曲もある。一方で、音の組み立ては重すぎず、ベースやリズムの流れを軸にした作りになっている。

  • ゴスペル由来のコーラス
  • ファンク寄りのベースライン
  • ディスコの感触を含むリズム
  • 聖書をもとにした歌詞

活動のその後

アルバム発表後、The Supreme JubileesはGospel KeynotesやMighty Clouds of Joyとともにカリフォルニア州内を回った。いっぽうで、テキサス・ツアーでは一部屋に十数人で寝泊まりするような厳しい状況もあったとされる。

そうした経験もあって、メンバーは仕事や家族を置いて長く旅に出ることに消極的になり、活動はこの1枚で途切れた。

再評価と再発

長く埋もれていたこの作品は、コレクターのDavid Haffner(Friends of Sound)がテキサス州サンアントニオのレコード店で見つけたことで再び注目を集めた。Haffnerは2004年にフレズノの独立記念日のバーベキューで両家を探し当て、2014年にLight in the Atticからリマスター再発が実現している。

再発盤はMOJO誌で4つ星、英Cross Rhythmsで10点満点を獲得し、「ゴスペル音楽の隠れた至宝」として扱われた。現在はBandcampやLight in the Atticのページでも作品情報を確認できる。

聴くときのポイント

The Supreme Jubileesを追うなら、まずは『It'll All Be Over』を通して聴くのが分かりやすい。ゴスペルの土台、ソウルの歌心、ファンクのリズムがどう並んでいるかを見ていくと、このグループの輪郭がつかみやすい。

私家盤として少数プレスで出た作品だけに、当時は広く流通していなかった。そのぶん、後年の再発で評価が広がった経緯も含めて、作品そのものの背景を追う楽しさがある。

ジャンル・スタイル

Funk / Soul Gospel Soul
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